何でも屋と奇術師Ⅲ (ページ37)

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101話ページ37

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ヒソカが彼女に向き直って伝えた

ﾋｿｶ「ん♦イイケド♣

暇だし♠」

貴『(暇...？)』

すかさずゴレイヌが割って入る

ｺﾞﾚ「ちょっと待てよ。俺は反対だな。

危険だぜ。」

加勢するようキルアが言う

ｷﾙｱ「そうだよ！ビスケはヒソカを知らねーから...！」

ﾋﾞｽｹ「あら、そんなことありませんわよ。

あの方には何か近しいもの感じますもの。」

貴『(近しいもの...ね。)』

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結局、ビスケの提案が飲まれ、４人に加わることになった

とりあえず、近くの街へ向かうため、６人で森を移動している最中、小声でヒソカに話しかける

貴『ヒソカ、嘘上手だね。』

ﾋｿｶ「コラコラ、聞こえちゃうかもしれないだろう？♦」

貴『ふふ。向こうは向こうでお喋りに夢中かと思ったんだけど？

でも"暇"って。』

ﾋｿｶ「ｸｸｸ♦

気付いたかい？♠」

貴『やっぱりわざとだったんだ...』

ﾋｿｶ「キルアなら気付くかもしれない、そう思ってね♠」

貴『意地悪、だね。』

ﾋｿｶ「キミはよく知ってるだろう？♠

ボクがイジワルだって♥」

貴『...もう。』

「ヒソカ！！」

前方を歩いていたゴンに呼ばれた

ﾋｿｶ「ん、なんだい？♦」

ｺﾞﾝ「バインダーのリスト見せてよ！」

ﾋｿｶ「リスト？」

ｺﾞﾝ「バインダーには今まで会った人が記録されてるからその中にツェズゲラって人がいるか見てほしいんだ。」

ﾋｿｶ「へぇ♠

それは知らなかったなぁ♣

どうやってやるんだい？♦」

ｺﾞﾝ「このカードを最後のページに入れるだけ。そうすれば名前が出てくるよ。」

ゴンから差し出されたカードを受け取りつつ

「ブック♦」

バインダーを取り出した

ﾋｿｶ「ツェズゲラ...

ツェズゲラ...

ツェズゲラ...」

バインダーに表示された名前を指でたどりつつ言われた名前を探す

ﾋｿｶ「あぁ、いるね♠」

ｺﾞﾝ「ほんと！！？」

ﾋｿｶ「うん♦ほら、ここ♥」

ﾄﾝﾄﾝ、とその表示を示しつつゴンに見せた

貴『(え、旅団の名前も入ってるんじゃ...)』

Aの心配をよそにゴンは自身のバインダーから取り出したアカンパニーをヒソカに差し出し言う

ｺﾞﾝ「じゃあ、ヒソカ、これを唱えてくれる？」

ﾋｿｶ「ふうん♦こんな便利なものがあるんだねぇ♠」

貴『(白々しい...)』

ﾋｿｶ「アカンパニー、オン！♦

ツェズゲラ♠」