何でも屋と奇術師 Ⅱ

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21話ページ1

サトツと別れ、

歩幅を調節してくれているようだがまだ少し速いイルミの背中を追いかけながら問う

貴『イルミ、何でわかったの？

私がシルバとゼノに会いたがってるって。』

イルミ「いや、知らなかったよ」

貴『へ？

あれ、腕、(「折れてるよ」)

あ、うん、そっか。』

ふっとイルミの手をとり自信のオーラで覆う

イルミ「ふーん。別に良かったのに、治さなくても。」

貴『素直じゃないよね。』

イルミ「うるさいよ」

ギロっとにらまれたが殺気を感じない辺り本気ではないのだろう

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不意にイルミが立ち止まる

貴『？

イルミ？』

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ヒソカ「A♥」

貴『あ！ヒソカ！』

ヒソカ「イルミと行っちゃうのかい？♥」

貴『あー、まあね。』

若干ムスっとしたヒソカが続ける

ヒソカ「携帯、教えておくれよ♥」

貴『うん。いいよ！』

番号を書いたメモを渡すと満足そうに、

電話するね♦

と残しヒソカは去ってしまった

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イルミ「もう行くよ」

貴『あ、うん。』

去ってしまったヒソカの背中を思い出しながら想う

貴『(なんか、、、

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寂しい、、？

まさかね)』

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飛行船に乗りゾルディックの試しの門につく頃には既に数日が経過していた

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貴『(飛行船のチケットの手配から何から何まで、

イルミって何だかんだ優しいよね)』

イルミ「何？」

貴『ううん、何でも』

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イルミ「？そう」

怪訝そうなイルミと目が合う

イルミ「あんたは客だけど、試しの門、開けられるんでしょ？

自分で入ってよね」

貴『あ、うん』

すうっと、息を吸い徐々に力を込める

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ガガガ

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イルミ「ふうん。

５まで開くんだ。

全部は開かないんだね。」

貴『さすがに全部開けたら明日は筋肉痛だよ』

へらへらと笑いながら屋敷へと向かう

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貴『そういえば、キルアは？

帰ってきてるの？』

イルミ「うん。たぶんね。」

貴『そう』

若干ホッとしたような表情をするAを

何か言いたげなイルミが見つめる

貴『？

なに？言いたいことあるならはっきり言ってよ？』