28.いつだって ページ3
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落ち着いている店内の数組のお客さんの談笑する声がなんだか遠く聞こえる。
何となく気まずい空気が流れる中、
「その………、まさか、なんやけどさ」
と話し始める健。
「……………晶哉のことが好きとか、言う？」
「………………………」
「……………ッハー……」
何も言わない私を見て察したのか、少し困った顔をして笑う健。
「晶哉、ええ奴やもんな。」
「……………………うん」
「………………………………」
「あのさ、「なにを」
お互い同時に話し始めてしまって黙りそうになるけど、すかさず健が話し出す。
「何をそんなに悩んでるん」
「………………佐野くんさ、忘れられない人がいるんだって」
「………………………………」
「………多分だけど、今もその人のことすごく大事なんだと思う。佐野くん優しい目してた。」
「………………晶哉はさ、
…………いや、なんでもない」
「………なんかごめんね、健だってきっとそんなつもりで最初紹介してないよね」
「…………そんなの関係あらへんやん。好きになるのに理由とか正しい経緯とかないやろ。好きになっちゃいけない理由とか、今のAにある？ないやん」
「……………うん」
「悩むこと、ないやろ。今は自分の気持ちだけ信じれば」
「そう、だね。」
いつだって健は欲しい時に欲しい言葉をくれる。
無意識なのか、意識的なのか。
だけどいつだってその言葉に救われている私。
「汗かいてんで」
「えっっ」
まさかこの冷房効いてる店内で…！？と焦って確認する私に
「お前のアイスコーヒーのコップがな笑」
と指さして笑ってくる健。
めちゃくちゃムカついたけど、めちゃくちゃ助かった。
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#puppy(プロフ) - hinataさん» はじめまして！感想ありがとうございます…！そう言っていただけて本当に嬉しいです。未熟者ですが今後も頑張っていきます<(_ _)>(返信遅くなりすみませんでした…！) (2022年9月3日 18時) (
レス) id: 748bace71d (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - 初めまして!!儚くて切ないお話読んでいて惹き込まれますね…！更新楽しみにしてます！ (2022年8月5日 1時) (レス) @page8 id: f2de7a9981 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：#puppy | 作成日時：2022年8月3日 0時
