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「それじゃあ、明日の段取りとサトシくんの役割を確認して来るから、ここで待ってて」
ショウが立ち上がると、ジュンが慌てて止める。
「ショウさん、帰ったばっかりで疲れてんだろ。腹は減ってない？」
「減ってる」
「じゃあ、俺んとこ来れば？
何か調達しとくから、飯食いながら話せばいいだろ？サトシもいいよな」
サトシは嬉しそうに頷いた。
「うん、そうだね。そうしようよ」
「あー。…うん」
歯切れの悪いショウの返事にサトシの眉が下がる。
「もしかして…なんか用事ある？」
「いや、ない。大丈夫。ジュンの部屋、だね。いくよ。急いで」
そう言ってショウは司令室を後にした。
「絶対何かあるよな。今、すっげえ片言だった」
「…うん」
「絶対すっぽかしてくるよな」
「うん」
ジュンとサトシは顔を見合わせる。
「大丈夫かな…ショウくん。なにをすっぽかしてくんのかな」
「ショウさんが大丈夫っつってんだから、いいんじゃねぇの？」
ジュンは事もなげに言ってのけると、準備があるからとサトシを置いて司令室を出て行った。
「何、準備って」
「あ、カズ」
ジュンと入れ替わりで入ってきたカズが聞く。
「この後、ジュンの部屋でショウくんと明日の打ち合わせするんだ」
「え、ショウさん帰ってきたの？」
カズはちらりとサトシに目をやり、羽織っただけのサトシのシャツの裾を引っ張りながらニヤリと笑う。
「あなたね、なんでそんなにだらしない格好してるのさ」
「いや、なんでも…」
急いで身づくろいするサトシの肩に上着をかけてやる。
「ショウさん、すげえ心配してたんでしょ。で、シャツめくって腹を見せたんだ」
「うん。そう」
「腕は、見せなかったんだ」
「もう、何ともないから」
「…嘘つけ」
カズは小さく呟いて、上着を着るサトシの背中を見つめる。
何ともないはずはないのだ。
サトシの右腕は、カズが予想していた以上に治りが遅く、未だ回復していない。
日常生活に支障はないが、まだ以前のように細剣を扱うまでには回復していないのだ。
そのことを知っているのはカズとジュン、そしてイールだけだった。
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ＡＫＩＲＡ(プロフ) - ミルクさん» ミルクさん、コメントありがとうございます〜楽しんでいただけてとっても嬉しいです。このお話に三男は出てこないし、次男もちらっとでただけ（汗）ミルクさんのご贔屓は出てきましたか？他のお話も是非！そしてよかったら感想を教えてくださいね。 (2020年9月12日 22時) (
レス) id: 4512a7e1db (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - とても楽しくて一気見しちゃいました！あとの二人がいつ出てくるのもとても楽しみになりました！更新頑張ってください！ (2020年9月10日 9時) (レス) id: 40fefb6cd8 (このIDを非表示/違反報告)
ＡＫＩＲＡ(プロフ) - bunkichiさん» 過去編長かった〜（汗）我ながら呆れてしまいます。描きたいことがたくさんあって、欲張るからこんなことに…このパートもあと少しで一杯ってところでやっと現在っていう（笑）この後、少しでも隊長らしいところをお届けできるよう頑張ります!! (2020年9月6日 23時) (レス) id: 4512a7e1db (このIDを非表示/違反報告)
bunkichi(プロフ) - AKIRAさん、こんにちは。過去編終わりましたね。最初からまた読み直して、過去編は1年前の出来事、レックスさんに「非業の死」と言われて動揺しちゃったところにちゃんと繋がりましたよ。親衛隊長なのに小柄ですごく可愛らしい智くんが目に浮かびます。ステキです。 (2020年9月6日 7時) (レス) id: b3195af20e (このIDを非表示/違反報告)
ＡＫＩＲＡ(プロフ) - bunkichiさん» bunkichiさん、こんばんは〜ちょっと明るい感じになりましたが、もう少しで過去編終わります。が、このパートに入りきらないことが確定〜〜！少し入りきらない（泣）過去編だけの話にするべきだったかなぁ…今更だけど（笑）ということでもうしばらく続きま〜す。 (2020年8月22日 1時) (レス) id: 4512a7e1db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ＡＫＩＲＡ
| 作成日時：2020年7月19日 1時
