最終話 ページ22
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智が冷たいから、しょうがなしに風呂に入る。
メールの返信…遅いからなぁ、俺が上がるまでに終わってるといいな。なんて思って、いつもよりゆっくり風呂にはいってるとドアの向こうから智の声がした。
「潤、風呂上りにビール飲む？」
「飲みたい」
「りょーかい」
「なあ、身体冷えただろ。もう一回入らない？」
「いーよ。入るだけじゃ済まないじゃん」
「そんなことないって」
「絶対？」
「たぶん…？」
「…のぼせるからヤダ。それに…」
「それに？」
「…なんでもない。早く上がってこないと先に飲んじゃうからな」
つれない返事にため息をつく。
まあ…智が警戒するのも仕方ないよな。この間、のぼせちゃって大変だったし…
今日は酒も入ってるし、まあ風呂場でなんて…その…あんまいいことじゃないよな。
さっさと済ませてリビングに戻るとテーブルは綺麗に片付いてて、缶ビールを手に智がキッチンから出てきた。
「お、ぴったりのタイミングじゃん」
俺を見てふにゃっと笑った智が一本を俺に差し出した。
「ん」
「サンキュ」
リビングの床に座り込んでソファに凭れた智を足で挟むようにソファに座って、ビールを飲み干す。
俺につきあって飲んでるんだろう、ちびちびとビールを飲む智。
「足りないからそれ頂戴」
「え、新しいのとってこいよ」
「いやだ、それがいい」
「ふふ、変なやつだな。ほら、やる」
「ん、サンキュ」
翔さんにもらったもこもこパーカーを着てるから、まるいフォルムのレアな智がちんまり俺の脚の間に収まってて、その眺めがたまんない。
「なあ、智」
「んー？」
間延びした返事をして、仰け反るように俺を見上げた智の頬を両手で包むと、冷たい手が重なる。
「やっぱ冷えてるじゃん。手が冷たい」
「いいんだって。今から潤にあっためてもらうから」
「…っ」
「もう我慢しなくていいよね？」
「んふふ、そーだなぁ、もうちょっと我慢して」
「え、なんで」
「あっちでね？」
寝室を指差した智が、少し首を傾げて無邪気に笑った。
ああ、もうったまんないつーの。
急いで寝室に智を押しこみドアを閉める。
「あ、それ脱がなくていいから」
「なんでだよ。せっかく翔くんがくれたのに汚れちゃうだろ」
「大丈夫。汚さないように気を付けるから」
「なに…あ、っんん」
翔さんありがとね。超絶かわいい智を…いただきまーすっ
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ｆｉｎ
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bunkichi(プロフ) - AKIRAさん、完結おめでとうございます。そして智くん、お誕生日おめでとう！最後、怒涛の更新で間に合わせるあたり、さすがです！みんなに愛されるかわいい智くんが、本当に愛しいんですね、潤くんは。また近いうちにAKIRAさんのお花が咲くのを待ってます。 (2017年11月26日 5時) (
レス) id: 79f31dd43f (このIDを非表示/違反報告)
ＡＫＩＲＡ(プロフ) - もとのさん» もとのさん、初めまして。コメントありがとうございます。うちのＭＯを気に入っていてだけたら嬉しいです。ご紹介くださったお友だちにも感謝！！もとのさんの生きる糧の一部のなれるよう頑張ります！ (2017年11月21日 22時) (レス) id: 16bb65a838 (このIDを非表示/違反報告)
ＡＫＩＲＡ(プロフ) - bunkichiさん» bunkichiさん、こんばんは。楽しみにしてもらえてとっても嬉しいです。今回は明るく楽しく誕生日をお祝いする気持ちで書き進めてます。長男の誕生日当日の完結を目指して頑張ります！ (2017年11月21日 21時) (レス) id: 16bb65a838 (このIDを非表示/違反報告)
もとの(プロフ) - はじめまして。お友だちの紹介でAKIRAさんの作品に出会うことができました(*´ω`*)いちごちゃんも風邪系病系も大好物なので、ありがたいの一言に尽きます…！（笑）生きる糧といっても過言ではありません…！新作おめでとうございます。これからも応援させてください♪ (2017年11月21日 18時) (レス) id: 4b4b9dd124 (このIDを非表示/違反報告)
bunkichi(プロフ) - AKIRAさんこんにちは。わーい！新作だー！嬉しいなあ。しかもいちごだしー。さとちゃん、お風邪ですかね？続き、楽しみにしてます。 (2017年11月21日 15時) (レス) id: 434a7c0801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ＡＫＩＲＡ
| 作成日時：2017年11月21日 0時
