疲れと1つ目の秘密 ページ3
3月6日。
最近忙しく、始めて早々ながら
5日も日記を付けられなかった。
戦況が変わった。
この間の奇襲のせいで第一部隊が落ちた。
するとまるで後を追うように、
第二、三部隊も崩れていってしまった。
負傷者、死者共に多く一日中救護に追われた。
幸いにもうちには攘夷四天王と呼ばれる
白夜叉
狂乱の貴公子
鬼兵隊総督
声のでかい人
…最後に何か違和感があるが
まぁそれは今は置いておくとしよう…
とにかく彼らが居るので何とかしのげている。
とはいえど、心配な事に変わりはない。
命は散ればそこで終わり。
たとえ雑兵だとしても
家族が死.んだように悲しいし、
助かる命は絶対に助けたい。
と、ここまでが「言い訳」だ。
実は昨日、私は遂にある事をしてしまった。
…刀を握ってしまった。
思い出したら目眩がしてきた。
そういえば昨日からなにも食べていない。
きっと今の私は酷い顔をしているだろう。
嗚呼こんな時、誰かに甘えたい時。
私はどうしたらいいのかわからない。
涙が溢れてくる。
いや…ダメだ。
彼奴らにそんな間抜けづら見せられない。
敵を斬り、仕方ないことと言えど
疲れ果て、傷ついた彼奴らに
あったかいご飯と風呂と怪我の手当て。
それをするのが私の仕事。
笑え、私。
笑え、笑え…
ヅラが呼ぶ声がする。
また負傷者だろうか。
とにかくいかなくては。
というわけで今日は此処でおしまい。
追記
本日の負傷者:30名
本日の犠牲者:9 名
本日の病人 :
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⁇?『おい!A!しっかりしろ!』
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作者名:みう | 作成日時:2019年11月26日 2時