突然ですが明日結婚します！ 【柿原徹也】

13話 過去編 ページ15

私は保育女子短大を卒業し、プロフィットの養成所に通い始めた。


1年もただず、プロフィット所属になった。


プロフィットに所属してから初めてお仕事を貰った。


アフレコ現場に行くとたくさんの先輩がいた。



その現場には沢城さん、日笠さん、阿澄さん、梶さん、前野さん、櫻井さんがいた。


もちろん徹也さんもいたけど。


一通りアフレコが終わると監督さんから残るように言われた。


言わいる居残りってやつ。



｢お疲れ様でしたー！｣



次々に先輩達が帰っていく。



監｢10分後にもう1回やるから台本読み直してて。｣


神｢はい。｣



はぁ...養成所でもあったけど、現場であるとやっぱり凹む。


台本を読もうとすると横に誰か座った。


この人確か...柿原さん。



柿｢神楽さんだよね？初めての現場で緊張するのは当たり前だよ。恥ずかしいことじゃないからまずは落ち着いて、深呼吸。｣



初めて先輩に声をかけてもらった。


養成所では先輩に声をかけられることなんてまずないって言われてたから嬉しかった。



柿｢まずは楽しむこと。失敗するとか考えずに。後は役にはいりきること。俺達はキャラクターに声を吹き込む仕事をしてるわけだからそのキャラクターが生きてくるようなお芝居をしないといけない。分かるよね？｣


神｢はい。｣


柿｢ならきっと大丈夫｡俺は次仕事だからもう行くけど、頑張って！｣


神｢ありがとうございました。｣



それが私と徹也さんの初めての出会い。

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