浦島坂田船の冒険〜魔王そらまふと狙われたプリンセス〜

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A side





A「お父さん…今までありがとう。」





まず、お礼が言いたかった。







私は自分がお姫様だってことは恨んでたけど…お父さんが父親で本当良かったと思ってる。






A「私…うらたんたちと絶対魔王を倒して…一人前になって帰ってくるから！」



今までワガママ言ってきた娘がこんなこと言うなんて、ちょっと可笑しいかな？




天「………。」





A「…じゃあね、お父さん。行ってきます。」




天「………。」




A「じゃ、行こっか。」





坂&志「「いや待て待て待て。」」




城を出ようとしたけど、2人に肩を掴まれた。




A「え？2人とも行かないの？」





坂「いや、だって……王様寝てるやん。」




さかたんは豪華なベットで寝息を立てているお父さんを指差した。




A「いいよいいよ。わざわざ起こすのめんどくさいし。」




志「ま、まあAがそう言うんならええけど…。」





それでも心配そうな2人。




そんな2人の腕を掴んで私は王様の部屋から出た。









天「………行ってらっしゃい……………。」







ん？今お父さんの声が聞こえたような…ま、気のせいか。









．









2分後…。









兵「…王様？王様！A姫、行っちゃいましたよ。」




天「………。」




兵「いつまで寝てるフリしてるんですか！」




天「だって…Aの顔みたら俺…ぜっだい泣ぐじ…！！」



兵「もう泣いてるじゃないですかぁ！！」

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