JC探偵の秘密の話

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「……で、その時のアーヤ不意打ちすぎて正直目、合わせられなかった」
「えー、私も見たかったな」
あれから毎週水曜日。
放課後はいつも翼と話したり七鬼が作った試作ゲームをプレイしたりしている。
時々、彩の話題が出ることがあるけれど、特に私は気にしていない。
諦めているというか、これはこれで悪くないというか。
正直な所、美門と話せればまあいいかと思っている。
多分、中学校を卒業したら忘れるだろうから、それまでの思い出作りのようなもの。
普通だったら、胸が苦しくなる程の事をしているのだろうけれど、私は不思議とそんな事はない。
せいぜい、不意打ちで笑った顔を見た時ぐらいだけだ。

次の日。
珍しく、真理子に呼び出された。
昼休みの半ば頃、屋上に行くと、呼び出した本人はもう来ていた。
「どしたの？」
「なあ三花、私、ツバサに告ろうと思うけど」
真理子は頑張るんだね。
すごい。
「そうなんだ。頑張って」
「でも、どうしたら良いか分からない。自分が今までしてきたことを考えると、少し怖い。三花なら好きな奴に告る時、どうする？」
どうするって言ってもねぇ。
私は告る気はないんだけどな。
「うーん、私は今まで好きな人出来たことないから分からないけど、きちんと謝って、きちんと話せば分かってくれると思う。
美門はそういう奴でしょ。
彩にも話してみたら？」

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