花びらが2枚 ページ3
・
私と良平は幼馴染。
住んでた家が近所だったから、よく遊んだりお泊りもしたりした。あの時は良平がいてくれるだけで、とても楽しくて勢いで言っちゃったんだっけ?
『良平ッ!大きくなったら結婚しようね!』
そんなことを言った私に良平は優しく応えてくれたよね。
「うん、約束だよ」
――――あれから数十年。良平は声優として、私は小説家として活動をしてある。良平の声には、誰もが魅了させていると思う。私も陰ながら惹かれていて、応援していた。でも、そんな時に。
”木村良平に恋人がいるという噂”
それが私の胸に強く突き刺さり、苦しくて夜も眠れなかった。それ以来、花吐き病になってしまった。
今でもその噂は嘘なのか、よく分かっていない。良平に聞いても何も答えてくれない。小さい頃に交わしたあの約束は、私だけの願いに過ぎなかったんだね。
63人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
陽南(プロフ) - この作品、とても面白いし、何より字がすごく可愛いです。 私にはそうゆう機能が付いてないから、羨ましい… (2016年9月27日 2時) (レス) id: a6a4e38632 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:み さ き | 作成日時:2016年9月9日 16時