【賭ケグルイ】会長の幼馴染みは、

16.権力 ページ18

You said








『楓、"会長"は今用事が出来たみたいでいないの』


豆「今生徒会内が乱れている時に…。
…また生志摩が蛇喰夢子に負けたそうだ」


『え……』








何時間前に廊下であった妄が負けた…？
そんなに早く決着つくゲームだっけ、あれ。
もしかしたらルールを変更するしたのかもしれないけれど。

これで生徒会内で負けた人は3人になった。
百合子と、伊月と、妄。

百合子はちょっと別件なんだけど…。








豆「これから3人をどうするか決めませんか？Aさん」


五「そっ、そんな…！会長がいない中で…！」


豆「お前に聞いてなどいない。
副会長であるAさんに聞いているんだ」


『んー…わたしからは何とも言えないかなぁ。綺羅莉いないし。
最終決定権は会長だからね』







そう。
生徒会内の事は、会長に最終決定権が与えられる。

わたしにはその権利は与えられてないから、
決めることは出来ないんだよね。

たとえ楓より学年が1つ上だろうと、
これが決まり事だし。








豆「…Aさんもそういうのなら、俺らだけで決めようじゃないか」


西「…え」


ユ「私も賛成だよ☆ だって会長がいない今だからこそ
私たち2年生に任せて☆」


五「そんなこと出来るとでも思っているんですか！会長がいないのに！」








清華の怒りの声が聞こえた。
唯一…と言っていいのかはわからないけれど、
綺羅莉に忠誠心があるのはきっと、清華だけ。

もちろんわたしも綺羅莉を慕っているけど、生徒会のメンバーは大抵、
自分の欲を満たすために在籍してる。

そのことを綺羅莉自身も知ってたり。


楓だって…きっと綺羅莉の席である会長の座につきたいからこそ
こうやって生徒会内でも力を入れ、統制しようとしてるんだ。

彼は王道を貫きたいらしい。







『やるのは自由。わたしがどうこう言える立場じゃないからね…。
でも、自分がやったことに責任とりなよ？？』







わたしが言えるのは、ただそれだけ。









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生志摩 妄

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