高学歴ファミリー

sgi side ページ3

拓司「駿貴兄ちゃん！クイズで拓哉兄ちゃんに勝った！！」
拓哉「僕ももうちょっとで勝てたのに…」
『へぇ〜！二人ともよく頑張ったな！』

拓朗「拳兄ちゃん、またルービックキューブ壊しちゃった」
拳「えぇ〜またぁ〜笑」

航平「らんどせる、いいな〜！」
祥彰「いいでしょ！」



我が家ではいつもこんな感じ。

それぞれがワーワーしていて違う話題で盛り上がってる。

この兄弟の中でも上の方の拓哉と拓司はクイズで盛り上がってるし、拓朗と拳はルービックキューブで盛り上がってる。

末っ子達は今度の四月に晴れて一年生になる祥彰のランドセルで盛り上がってる。

わちゃわちゃしてんなぁ〜なんて思っていると時刻はすっかりお昼時になっており、それに気づいた拳が

拳「はい！皆！お昼だから片付けて！」

なんて言って皆をまとめる。
お母さん気質だよなぁなんて思っているとぼーっとしていた俺に気付いたのか

拳「駿貴兄ちゃんも！早く！」

と、声を掛けられる。

『いや、拳って本当に母さんみたいだよなぁ〜って思って』
拳「だって母さんいないんだし…てか、駿貴兄ちゃんの方が年上なのにやらないから俺がやってんの！」
『へへっ、ごめんな。…でも無理はすんなよ』

そう言って頭を撫でてから部屋を出ていこうとすると、「いつも何もしない癖に…」って拳が言っているのが聞こえた。

俺の方が年上何だから、全部やろうとしないで何でも頼ってね、拳。

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