高学歴ファミリー

末っ子たちのおつかい ページ16

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『あ！もうシャー芯なくなっちゃった！』

俺のその一言で、計画が始まる。

その計画とは、末っ子たちのおつかい大作戦。
某有名おつかい番組を見てからは、祥彰と航平は「僕もおつかいしたい！」と頻繁に言うようになった。

駿貴「え〜！めっちゃ困るじゃん！」
祥彰「…ぼくかってこようか？」
航平「おれもいく！」
『祥彰と航平行ってくれるの？』
末っ子「「うん！」」

よし、計画通り進んでいる。

『じゃあ、文房具屋さんでこのシャー芯と同じものを買って来て下さい！それと、スーパーに行って牛乳買って来て！残ったお金でお菓子買ってもいいよ！』

魔法の言葉、「お菓子」に反応したのか、二人は素直に聞いてくれている。

すんなりと計画は進み、リュックサックを背負わせて、準備は完了した。

駿貴兄ちゃんが先に変装して行ってくれているので、なるべく安全に行くことはできると思う。

『じゃあ、二人とも気をつけて行くんだよ？』
祥彰「……けんにいちゃんといっしょにいく」
『え？俺は行けないよ？』
航平「…やだ。いっしょにいく」
『でも俺やることいっぱいあるんだよね』
祥彰「…やぁだ」


緊急事態発生。

急に二人が俺と一緒に行くと言い出した。

『ほら、頑張って？』
祥彰「……やぁ、できない…」
航平「…いっしょにいくの…」

不安になったのか、二人は玄関に座りこんでしまった。

今日はおつかいできないかな…

どうしようか迷っているとドアが開いた。



拓司「ただいまー！…って何してるの？」
拓朗「…どしたん、怒られたん？」




…救世主登場。

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