五男の一面 ページ15
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今は10時。
皆が就寝に入る頃。
まあ皆って言っても駿貴兄ちゃんは徹夜するって言って部屋に篭っちゃったし、末っ子たちは遊び疲れて寝ちゃってるし、実際は拓哉と拓司と拓朗しか居ないんだけど。
『ほら、10時だよ』
クイズ大会をしていた三人に声を掛け、寝室まで見届ける。
『じゃ、おやすみ』
三拓「おやすみー」
寝る前の挨拶をして、三人がいる寝室の電気を消す。
その後は俺も風呂に入るなり歯を磨くなりして、就寝準備をする。
全て終わったあと、駿貴兄ちゃんを除いた皆が寝ているのを確認して、俺も布団に潜り込み、眠りについた。
「…け、ちゃ、けん…にい…拳兄ちゃん」
『ん…』
誰かに揺さぶられる感覚がして、目を覚ました。
寝ぼけ眼を擦り、声のした方を見ると、そこには目が潤んでいる拓朗がいた。
『え、どしたの』
俺が声を掛けると、少し安心したような顔をして「怖い夢見ただけ…だから、大丈夫」等と言って、自分の寝床へと帰って行こうとした。
でも、拓朗の手は少し震えているのが見え、俺はその手を掴んでしまった。
拓朗「な、なに」
急な少女漫画的展開に驚いている拓朗(何なら俺が一番驚いた)の目を見つめる。やっぱり、まだ目は潤んでいる。
『…本当はまだ怖いんでしょ』
拓朗「…こ、こわくない…よ」
目線を逸らす行動から、図星であることが伺える。
『嘘つけ』
拓朗「う、うそじゃないよ」
『いいから。ほら、こっち来て』
少し強引にこちらへと来させたのだが、嫌がる素振りも見せず、素直に来てくれた。
『まだ手が震えているのはバレバレだよ?笑』
拓朗「べつ、にこわいからじゃない…」
前言撤回。そんなに素直じゃなかった。
そんなことを話していると、段々落ち着いて来たのか、手の震えは温かみに変わっていった。
『そろそろ寝ようか』
拓朗「…コクリ」
そう言ったときには、もう拓朗は半分寝ている状況で、そのまま俺の隣で寝させた。
『おやすみ』
普段はクールで、全くと言っていい程甘えてこないけど、偶には今日みたいに甘えてくれていいんだよ。
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書いていて思ったんですけど、このお話はblではありません(重要)
何故か自然とそっち方面に進んで行ってしまうんですよね(((((
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ういか(プロフ) - 初めまして!このお話とても面白いです(^ ^)リクエスト失礼します!伊沢さんメインのお話が読みたいです!シチュエーションは問いません、他の方のリクエストもあるでしょうし、できればで大丈夫です!これからも頑張ってください! (2020年4月19日 20時) (レス) id: 870724d1be (このIDを非表示/違反報告)
白熊 - Yuiさん» コメント有難うございます!リクエスト承知致しました! (2020年4月18日 11時) (レス) id: 19dde56db8 (このIDを非表示/違反報告)
Yui - またまたリクエスト失礼します!kwkmさんがお料理をする所が見たいです! (2020年4月14日 23時) (レス) id: 284bbb0586 (このIDを非表示/違反報告)
白熊 - ゆみへふさん» コメント有難うございます!そう言って頂けるなんて光栄です!リクエスト承知致しました! (2020年4月6日 6時) (レス) id: 55b64ca4c6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみへふ - リクエスト書いてくださりありがとうございました最高でした(´∀`*) (2020年4月5日 23時) (レス) id: 2a3ceda9d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白熊 | 作成日時:2020年3月30日 23時