ほっといてよ

第3話 ページ5

しばらく経ち過ぎて放課後

少女は急いで荷物を片付け走って外に出た

理由は明確

女子「「「きゃー待って〜！」」」

みんなに捕まるからだ

玄関から女子達が彼女に向かって走って行く

「勘弁！」

そう言い残し、少女の姿は見えなくなるほどまで走って行った

少女が走って行くのを、雨宮蓮はしっかりと捉えていた

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少女がドアノブに手をかけ、ガチャリと音がなる

少女の目の前には、いつもと何も変わらない清潔な玄関が映るはずだった

彼女の目の前には、彼女の両親が立っていた

母「おかえり！今日はやっと早く帰ってこれたのよ〜！さぁ、今日こそ言って見せて？」

父「あぁ！じゃあ今日こそ！何が欲しいか言ってごらん？」

その2人の言葉に、眉間にシワを寄せ目を細めて睨んだ

「なにもいらない。2人ともってさ、せっかく帰って来た第一声がそれなの？(私知ってるからさ、もう…)」

2人はぽかんとした顔で少女を見つめたが彼女はそれを気にせずに部屋で向かって行った

ハ「げんなりしているな、どうかしたのか？」

少女が部屋に着く前に飼っているハリーが待ち構えていた

「ハリー…珍しいね、待ち構えているなんてさ」

ハ「質問に答えろ」

「相変わらずだなぁ、気のせいじゃないかな」

質問に答えながら、トン、トン、と階段を上る音が彼女の耳に響き渡る

「そういえば、なんで待ち構えていたの？」

ハ「あぁ、これが部屋にあったものでな」

「ん？」

少女はハリーから紙を受け取り読んだ

その内容に少女は目を見開いた

「…"心の怪盗団"」

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