あの日見た夢の為に

第13話 ページ13

「なにがダメなの…なにが僕を引き止めるの……？」

少女は少し掠れた声で呟いた

そして、さっきまで叩いていた自分の足を見た

少女の足は、少しだけガクガクと震えていて叩いたせいもあるのか所所に"痣"ができていた

その"痣"を見た瞬間、少女の中でたくさんの疑問と誰かの記憶が脳内に横ぎる

「(そういえばなんで僕の足は、肌はみんなより白いんだろう？そしてみんな目はボタンだった…てことはみんなはお人形さんだったの？でもみんな意思を持っている、お人形さんだったら肌は布のはずじゃ…？なんで、なんで、なんでなんでなんでなんでなんで…僕はダレ？？？)あ、あれ？な、なんで僕…ふ、ふりゅえて……こ、このあ、あお、あおい…もの、は…？」

『こ_____ケモ________ち___よ_____な！』

「あ、あうぅぁ…あ、あぁあぁぁぁ……！」

その時、少女は足を叩いた時よりも強く自分の足を強く抑えた

さっきよりも涙が溢れた

さっきよりも震えている気がした

さっきよりも______________________

そんなことしていると、向こう側から足音が聞こえた__________

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