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#47 ページ47

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『昨日は、ほんとにごめんね』

「いや、ええですって」




帰る支度を進めながら、重岡くんに何度も謝るけれど、彼はずっと「Aさんは悪くないんで」と返してくれる。


いや、明らかに私が醜態を晒したのは否めないんだけど。


どうせもう帰るだけ、と少しの我慢で昨日の服を身につけて、少し増えてしまった荷物を片手に立ち上がった。




「あの…無理せんといてくださいね、それ」

『ほんとに、もうお礼してもしきれないから…その一部だと思って』




借りた部屋着の洗濯。


今朝のコーヒーの件といい、きっと私たちはお互い、相当頑固だ。


自分がやる、と決めたことを曲げられそうになると、どうも気が済まない。


これも何度も重岡くんに「俺が洗っておきますから」と断られた結果、渋々持ち帰ることを了承してくれたもので。




「…まあ、またAさんに会う約束ができたって思えば、嬉しいんで」




また、そうやって。




『あの、重岡くん。そんな簡単に私がドキッとするようなこと言っちゃダメだからね?』

「ドキッとさせたいから言ってるんですよ。…してくれてますか?俺に」

『…そりゃあ、……や、もう、いいからこの話は!』

「えー、なんでなん?(笑)」




なんだか、少し前よりも余裕そうな彼の表情が、ちょっとだけ憎たらしい。


憎たらしいけど、好きなんだ。


じゃあ、とリビングを出ようとした時、ふいに掴まれた腕。




「あの、」




少し言いづらそうに顔を背けるから、不思議に思った。




『…どうしたの?』

「………あの、」




じっと、私を見つめた重岡くん。




「ぎゅってしても、ええですか?」




久しぶりに聞いた、そのセリフ。


どうして彼が突然そんなことを言ったのか、理由は分からないけど。




『…うん、』




答えたのとほぼ同時に、優しく引き寄せられた。


いつぶりかに感じた重岡くんの体温は、やっぱり暖かい。






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すらた(プロフ) - そたさん» そたさん、ありがとうございます…!嬉しすぎてなんと言ったらいいか( ; ; )なかなかお話書けなくてすみません、本当にありがとうございます!! (10月1日 21時) (レス) id: 9aab7ae1ab (このIDを非表示/違反報告)
そた - 素敵なお話をありがとうございます…!続きがきになりすぎて最終話まで一気に読んでしまいました!これからも素敵なお話が読める日を楽しみにしてます! (9月26日 13時) (レス) id: a31e074b6c (このIDを非表示/違反報告)
神なな - 最高でしたよっ!ありがとうございます!次も楽しみにしてます(^-^) (8月17日 16時) (レス) id: 23077af701 (このIDを非表示/違反報告)
すらた(プロフ) - 神ななさん» 初めまして、コメントありがとうございます!もっときゅんきゅんして頂けるように頑張ります〜〜!陲舛磴鵑箸虜堂颪任垢諭蝶擇靴澆砲靴討い討ださい(^^)笑 (8月4日 18時) (レス) id: 9aab7ae1ab (このIDを非表示/違反報告)
すらた(プロフ) - あかいろさん» 重岡担さんなんですね!担当の方にそう言っていただけるなんて感無量です!書いてよかった!(笑) コメントありがとうございます…! (8月4日 18時) (レス) id: 9aab7ae1ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すらた | 作成日時:2019年7月21日 22時

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