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そこから大学までの道は重かった。


無理に一緒に行ってくれなくてもいいよ、と言ったけれど




「今、ひとりぼっちになりたないです、」




なんて困ったような笑顔を見せられてしまえば、無理に帰す気もなくなる。


重岡くんが私の通う大学と同じところにいるのは、なんだか変な感じがした。




「…じゃ、俺向こうなんで」




俯きながら片手を挙げた重岡くん。


多分、このままお別れしたらきっと、しばらくは会えないと思う。


ゆっくりと足を反対側へ向けた重岡くん。


…見ていられない。




『ね、ねえ、ちょっと待って!』

「……はい」

『あの…さ、えっと、』




上手く言葉が見つからない私に、重岡くんは優しく微笑む。




「ええですよ、俺なら大丈夫です」




なんて、絶対大丈夫なはずないのに。




『…ううん、放っておけないよ』




こういう時、私は上手な励まし方が分からないから。


重岡くんの目の前まで足を進めて、思い切って両手を広げ、彼の背中へと手を回した。




「…栗原さん?」

『ごめん、元気になって欲しいけど、どうしたらいいか分からなくて、』




この時の私はきっと何も考えていなくて、今思えばなんて大胆なことをしでかしたんだ、とは思うけど。




『ぎゅってしたらね、落ち着くの。誰でもいいから、抱きしめたら悲しい気持ちも少しは無くなるから、』

「……………」

『大丈夫じゃない時は、私じゃなくてもいいから誰かを頼って。…辛かったらちゃんと泣いていいから』




どうにか伝わってほしい、と強く抱きしめる。


思ったよりも大きかった身長差、意外とがっしりとした体格。


でも、ドキドキなんてしている場合じゃない。


伝われ、そう思って力を込めた体は、重岡くんの腕によってさらにぎゅっと抱きしめられた。




「…ごめんなさい、っ」




ちょっとだけ、許してください


なんて、先に抱きしめたのは私の方なのに。







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すらた(プロフ) - そたさん» そたさん、ありがとうございます…!嬉しすぎてなんと言ったらいいか( ; ; )なかなかお話書けなくてすみません、本当にありがとうございます!! (10月1日 21時) (レス) id: 9aab7ae1ab (このIDを非表示/違反報告)
そた - 素敵なお話をありがとうございます…!続きがきになりすぎて最終話まで一気に読んでしまいました!これからも素敵なお話が読める日を楽しみにしてます! (9月26日 13時) (レス) id: a31e074b6c (このIDを非表示/違反報告)
神なな - 最高でしたよっ!ありがとうございます!次も楽しみにしてます(^-^) (8月17日 16時) (レス) id: 23077af701 (このIDを非表示/違反報告)
すらた(プロフ) - 神ななさん» 初めまして、コメントありがとうございます!もっときゅんきゅんして頂けるように頑張ります〜〜!陲舛磴鵑箸虜堂颪任垢諭蝶擇靴澆砲靴討い討ださい(^^)笑 (8月4日 18時) (レス) id: 9aab7ae1ab (このIDを非表示/違反報告)
すらた(プロフ) - あかいろさん» 重岡担さんなんですね!担当の方にそう言っていただけるなんて感無量です!書いてよかった!(笑) コメントありがとうございます…! (8月4日 18時) (レス) id: 9aab7ae1ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すら | 作成日時:2019年7月21日 22時

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