二章 使命 ページ13
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二章 使命
カカシside
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少し前に暗部に入り忙しい日々を過ごす中、この日だけはと休みを取っていた
水で汚れを綺麗に洗い流し、周りの雑草を少し抜く。そして、またこの一年も見守っていてくれと思いを告げる
しばらくぼぅっと物思いにふけているとガサガサと袋が擦れる音が聞こえた
『カカシ、久しぶりだね。暗部の任務忙しいのにきてくれたの?
きっとお兄ちゃんもよろこぶよ、ありがとうね』
袋から渋い墓参り用の花を取り出し、俺の隣でそっと手を合わせる
そこには短いようで長い時間が流れていた
『さてと、今日はお休みでしょ!私お腹すいたから一楽食べに行かない?』
Aの大きな目が見えなくなるぐらいのくしゃっとした笑顔は俺に向けた花束のようだったのを覚えている
このままこうやってAと過ごす日々が続くと思っていたが、現実はそう甘くはないことを俺はまだ知らないでいた
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かな(プロフ) - とても好きな世界線です…‼︎応援しています! (2022年4月14日 7時) (レス) @page4 id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナツ | 作成日時:2020年10月16日 18時