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彼は小さい頃から苦労なんてしていないと思ってた
だけどそれは違った。
私を痛いくらいに強く強く抱き締めている彼は、
本当はとても苦労してきた人なんだ。
幼い頃から何でも出来たらしい実の弟の廉とたくさん比べられ、居なくなった後もそれは続いた。
だからこそ、私が廉を好きと言った事に対してあんなにも頑なにダメだと言ったんだ。
もう、傷付いてほしくない。
幸せになってもらいたい。
彼に少しだけ、"同情"してしまったんだと思う。
「俺と結婚してよ、それ以外何にも要らないから…」
力強く抱き締めるのと対照的に弱々しく呟く紫耀くんに
『……わかった、』
そう、小さく頷くことしか出来なかった。
あんまり苦しめないでほしい、と昨晩廉がそう言っていたのを思い出す
だからかもしれないね。
それでも廉が好きだからなんて言って離れることは出来なかった。
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涼宮美桜 - このお話めっちゃくっちゃ大好きです！これからも更新頑張ってください！応援してます！！ (2019年8月9日 8時) (
レス) id: 67fa9efd8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：China | 作成日時：2019年7月21日 18時
