恋に憧れて十日目 ページ11
Aside
そして、次の日…。
「…昨日、赤葦さんのとこの息子が来たそうだな。」
「はい。」
「…それで?したのか。」
「…それは…。まだです。」
大きなため息をつかれて、反射的に謝ってしまう。
「…申し訳ありませんでした。」
「まだ手を出されないなんて、女としての魅力が無いんじゃないか?」
「なっ!そんなこと…あ、ありません?」
「…なぜ疑問系なんだ。」
「…スミマセン…。」
あーあ。私は手を出されないなんてことで怒られているわけだから、もしかしたら赤葦さんも怒られてしまったのかも…。
どうしよう。
「…A。お前は結婚して、長男を生めば、それだけで存在価値になる。勉強や習い事なんてただの余興だ。」
「…そんな風に思ってたんだ。」
聞こえないようにつぶやく。それと同時に、
──胸が凍りつくかと思った。
「…そうですか。申し訳ありませんでした。次は上手くやってみせます。」
───ねぇ、赤葦さん。赤葦さんも、私の存在価値をそんな風にみてるんですか?
お父様の部屋から帰る途中の渡り廊下からそっと月をのぞいた。
相変わらずの冷たい光を降らせているその月を思わずにらみつけてしまった。
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ユナン(プロフ) - 椿さん» はい!わかりました!ありがとうございます!コメント遅くなってごめんなさい。(´・ω・`) (2016年3月6日 23時) (レス) id: cf8e161d90 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - です。 (2016年2月25日 21時) (レス) id: 6ddfbdbf33 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - すみません。見直しをしたらいいたい事が書かれていませんでした。本来いいたかったことは、メッセージありがとうございました。また、よろしくお願いします。 (2016年2月25日 21時) (レス) id: 6ddfbdbf33 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - お久しぶりです!母に見るのを止められていました。いつ見てもドキドキします! (2016年2月25日 20時) (レス) id: 6ddfbdbf33 (このIDを非表示/違反報告)
sayaka(プロフ) - ユナンさん» こちらこそ、夜分遅くにすみません。久しぶりの更新にテンションMAXです!!ありがとうございます。これからも、応援しています。 (2016年1月27日 23時) (レス) id: a1946caf5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユナン | 作成日時:2016年1月8日 0時