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渡side


『ご指導の方よろしくお願い致します!』


渡「まずホウキの持ち方はこう」


『はい!』


渡「で、こうやってゴミを1箇所に集めて最後にこのちりとりにゴミを入れてゴミ箱に捨てる」


『なるほど!やってみます!』


渡「じゃあ俺こっちからやるから、おまっ...木ノ瀬さんはそっちからお願い」


『!!、はい!』




教室は掃き掃除をして黒板キレイにするだけだからそこまで大変じゃない
それに何が楽しいのかめちゃくちゃ張り切ってやってくれているからものの数分で掃き掃除が終わりそうだ。





『、、、なべりん!ゴミがちりとりに入りません!』


渡「あー、俺がホウキで入れるから木ノ瀬さんはちりとり持ってて」


『わかりました!』




ちりとりにゴミを入れる動作をこんなにキラキラした目で見つめてる子は初めて見た。
多分後にも先にも木ノ瀬さんだけだな、うん。




渡「次は黒板だけど電動クリーナーで黒板消しを綺麗にして端から同じ方向に向かって消していく」


『ふむふむ』


渡「じゃあ俺は右から上下にやっていくから木ノ瀬さんは左からね」


『かしこまりました!』





これもすぐ終わりそうだな。





『なべりん!上まで届きません!』





そう言ってピョンピョン飛んでる木ノ瀬さん。





可愛い。




渡「いや違うだろ!!」


『ん?どうかしましたか?』


渡「あ、いや、何でもない。じゃあ横にしよう!うん。俺は上からやるから木ノ瀬さんは下からお願い」


『はい!お任せください!』





....何を思ってるんだよ俺は!


いやこれは多分あれだ、動物とか可愛いって思うやつだ。絶対そう。


『.....りん』



だいたい俺彼女いるし、ありえないって!そういうの。うん。




『なべりん!』


渡「っうぁい!!!」


『何ですかその返事は....』


渡「いや何も無い、気にしないで!...」


『そうですか?
あのですね黒板となべりんの間をくぐってもよろしいですか?先に進めません』


渡「あ、あぁ、うん。いいよ。」


『では、失礼しますね!』





集中だ。今はとにかく、黒板をキレイにする事にだけ集中しよう。





『出来たぁー!!』




あれから何分経ったのかはわからないけど、俺の体感でいくともう超長い時間、やっとの思いで終わらせた。




『次、参りましょう!』




人の気も知らないで...

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あべさく担 - ごめんなさい、字を間違えました。木ノ瀬でした (2020年8月15日 22時) (レス) id: 7ba432eed6 (このIDを非表示/違反報告)
あべさく担 - 木之瀬ちゃん世間知らずでかわいい〜 (2020年8月15日 22時) (レス) id: 7ba432eed6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:これくに | 作成日時:2020年7月10日 23時

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