第一最強説。 ページ3
＿＿＿＿＿朝5：30。
生徒会長専用室にはすでに人がいた。
こんな朝早くからいる人物は、一人しかいない。
魅冷「･･･」
無言で書類をめくる彼女は、心なしかつまらなさそう。
いつもつまらないと言っているのは確かだが、一段とつまらなさそうだ。
ぽんぽんとハンコを何度もついては、つまらなさそうにあくびをする。
そのループが終わったのは、6：30ごろだ。
左手で右手をつかみ、大きく伸びをする。
長い髪をとめていたヘアゴムを取れば、パサリと落ちる黒髪。
そのまま椅子を立って景色を窓から覗くようにして見る。
早い生徒、朝練などの生徒が来はじめている時間である。
またまたそれもつまらなさそうに見ると、
ティーセットを取りに別の部屋へ移動した。
生徒会長の権力はすごいのだ。部屋にはお手洗いも入浴所もついている。
さらには仮眠室まで。
･･･といっても、彼女に限るが。少なくとも、
歴代にこのような部屋の作りの生徒会長はいない。
戻ってくると紅茶を淹れ始めた。ダージリンの紅茶を淹れると
乾燥させた木瓜(ぼけ)の花びらを一二枚浮かべた。
木瓜の花言葉は「退屈」。
まさに彼女の気持ちを表す花だ。
現在7：30。ぼちぼち普通の生徒も来はじめている時間だ。
彼女に表情の変化は現れない。机の下に落ちていた書類が三枚ほどあった。
彼女はそれを拾い、椅子に座って読み始めた。
なかなかに長い文章なので、読み終わる頃にはもう7：50であった。
ふぅ、と一息ついて三枚ともハンコを押す。
再び紅茶を入れて、ゆっくりと飲みほしていく。
一時限目授業開始のチャイムが鳴ると、また窓に視線を向けた。
校門の近くには、パンツ一丁というなんともハレンチな格好の男と、
小さな赤ん坊のようなやつが。それに、泣く子も黙る風紀委員長。
少し会話をしたようだが、すぐにパンツ一丁の男は制服をもって駆け出した。
風紀委員長は意味深に赤ん坊を見て笑うとくるりと踵を返し、校内に入っていった。
少女はやっと口元を僅かに緩めた。
廊下からは
「あのダメツナが剣道部主将の持田先輩と戦うらしいぜー」
「えっ、マジ!?見に行こう!」
という声が聞こえた。
その会話を聞いてまた口元を少し緩める。
ティーセットを片付けると、授業に出ない彼女はシャーペンとノート、
教科書を取り出して静かに勉強を始めた。
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結愛 - 魅冷ちゃんと黒曜の関係とは？！気になります！更新頑張って下さい！ (2016年5月18日 16時) (
レス) id: 1eba1107e7 (このIDを非表示/違反報告)
ユリカ - (凛夢・ω・)＠画力低下中さん» いえいえ、これからも更新頑張ってくださいね！応援してます。 (2014年5月10日 5時) (レス) id: 85140bc900 (このIDを非表示/違反報告)
(凛夢・ω・)＠画力低下中(プロフ) - ユリカさん» ありがとうございます！細かく指摘してくださってありがたい限りです。今後打ち間違いがないよう心がけます。ありがとうございました。 (2014年5月6日 17時) (レス) id: 7c1d4cb7ec (このIDを非表示/違反報告)
ユリカ - 第十五最弱説のところで、掟がおいてになってますよ。あと、第十七最強説のところで溶解が妖怪になってます。 (2014年5月5日 8時) (レス) id: 85140bc900 (このIDを非表示/違反報告)
ユリカ - 第十五最弱説のところで、掟がおいてになってますよ。あと、第十七最強説のところで溶解が妖怪になってます。 (2014年5月5日 8時) (レス) id: 85140bc900 (このIDを非表示/違反報告)
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