１２度 ページ17
「なぁA！一緒に仕事行かねぇか？」
「え？あぁそうだね！暇だし一緒に行こうか。」
「(よっしゃぁぁああああ！！！)じゃあ俺選んでくるな！行くぞハッピー！！」
「あいさー！！」
するとナツはハッピーを連れてリクエストボードへ走って行った。その後ろ姿はルンルンと嬉しそうで、ルーシィには背中に大きく"A大好き"と書いてあるように見えた。
ルーシィは「単純ね…」と呟き、横でうつらうつら船を漕いでいるAを見てこっそりとカメラを取り出した。
「ん〜、Aと一緒に行くならせっかくだし遠い所がいいよな！」
「2人で一緒にいられるもんね！それに報酬がいいやつにしようね！」
ナツとハッピーは2人でリクエストボードに向き合う。
「お！これどーだ！？マグノリアから片道二日で１６万Ｊ！」
「決まりだねナツ！」
「父ちゃんまだ帰ってこないの？」
「む」
「！！」
ワイワイと騒ぐナツの耳にこのギルドの魔導士。マカオの息子のロメオの声が聞こえた。
ナツは自然に手を止めてその様子に耳を立てた。
「くどいぞロメオ。貴様も魔導士の息子なら親父を信じて大人しく家で待っておれ。」
「だって…三日で戻るって言ったのに…、もう一週間も帰ってこないんだよ？」
「マカオの奴は確かハコベ山の仕事じゃったな。」
「そんな遠くないじゃないか！探しに行ってくれよ！心配なんだ！」
「冗談じゃない！！貴様の親父は魔導士じゃろ！！自分のケツもふけねぇ魔導士なんぞこのギルドにはおらんのじゃあ！帰ってミルクでも飲んでおれぃ。」
「バカー！！！」
ゴスッ
「おふっ。」
マカロフの言葉はロメオを黙らせた。いくら正しいと分かっていても今のロメオにその言葉を受け止める心の強さは持っていなかった。
ロメオはマカロフに顔面パンチを食らわせて泣きながら走り帰ってしまった。
「厳しいのね。」
「あぁは言っても本当はマスターも心配してるのよ。」
「…、」
ズシィ
熱の冷めたギルドに鈍い音が響く。その音は先程ナツが持っていた依頼書をのめり込ませた音だった。
注意するナブに返事も返さずそのまま黙ってギルドを出ていってしまった。
「え？」
「マスターナツのやつちょっとやべぇんじゃねーの？」
「アイツ、マカオを助けに行く気だぜ。」
「これだからガキはよぉ…、んなことしたってマカオの自尊心が傷つくだけなのに。」
「進むべき道は誰が決める事でもねぇ…ほっておけ
」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
ナツのマフラー
ラッキーソング
恋焦がれて見た夢 絢香
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赤音 - 真顔から笑顔になれるんだすげぇwwwあ、あとキャラクターのセリフの前にいっている人の名前をかいてぐさるとありがたいです！！私はバカなもので人一人のセリフ覚えれないんです…… (2015年8月15日 12時) (
レス) id: a4efc12e17 (このIDを非表示/違反報告)
ウェンディ - とっても面白いです！小説頑張ってください！ (2015年8月13日 16時) (レス) id: 0edb64df0f (このIDを非表示/違反報告)
海姫(プロフ) - 水@さん» 真顔、から笑顔です！！確かに言われてみれば謎ですね、失礼しました！！ (2015年5月19日 0時) (レス) id: b9de7aef37 (このIDを非表示/違反報告)
水@ - 極度の鈍感で「付き合って」というと真顔で「いいよ！どこに行くの？」にニコリと笑う。…な ん で す と！？真顔で笑えるのですかっ！？それとも真顔から笑顔になるんですか？…長文失礼。この作品面白いですねっ！ (2015年5月17日 23時) (レス) id: 8f6e1d2a85 (このIDを非表示/違反報告)
海姫(プロフ) - ユキノさん» ユキノさん！ ご指摘ありがとうございます。これからも、何かあればよろしくお願いします！ (2015年3月24日 9時) (レス) id: b9de7aef37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海姫 | 作成日時：2013年9月26日 18時
