ひまわり 6 〜 yarn for you 〜

1 Yugoholic ゆーごほりっく ページ3

優吾side


優「・・デレデレしちゃってさっ！！！」

ソファーの上にあったクッションに八つ当たりして、思わずTVに向かって投げつける。



ジェシーの舞台が終わり、ホッとひと息ついたと思ったら
今度は某有名ブランドのモデル契約だって。

やっぱジェシーって凄いよなぁって感心したけど、その際の記者会見をTVで見て愕然とした。

今回はとても綺麗な外国人のモデルさんと一緒に撮影らしい。



そのモデルさんはジェシーと腕を絡ませ、ジェシーはその人の腰を優しく抱き寄せてお互い見つめ合って笑ってる。

胸おっきいし・・押し付けてるし・・・。
しかもジェシーは赤面して照れて恥ずかしそうにしてるし！！

モテモテで女性慣れしてそうなビジュアルなのに、そうやってはにかんじゃったりするから世の女性達をキュンキュンさせちゃうワケ！
　
そういうところが母性本能をくすぐっちゃうのよ。



優「くそっ！！」


・・・なんか俺、最近ヘン・・・。

昔はこんなに嫉妬しなかったと思う。



ジェシーの交友関係がめちゃくちゃ広いのも知ってたし、
その人達との交流も多いからなかなか一緒にはいられないだろうなっていうのは覚悟してた。

でもこうやって仕事も忙しくなって、更に一緒に居る時間が減るのはやっぱりしんどい。



一緒に居たいのにな。

一分一秒でも長く。


俺はTVを消してソファーに寝転んだ。




寝るか・・・。

今日遅くなるって言ってたしね・・・。




歯を磨いて広い広いベッドに1人寝転ぶ。


優「1人だと広いなぁ〜」


ジェシーがいつも寝ている方に手を伸ばし、シーツをギュッと握ると少し涙が出て来た。

思わず今朝ジェシーがベッドの上に脱ぎ捨てていったTシャツを引き寄せ、鼻先を埋めて匂いを嗅ぐ。


優「ジェスのばか・・・」


そのTシャツにも八つ当たりして床に投げつけ、布団に潜り込んで身体を小さく丸めた。


優「早く帰ってこい・・・」



　

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