押売グッドウィル！ ２ ページ23
「はぁ…極寒の中、Aさんが加わったとはいえ今年も4人ぼっちのホリデーですか…ま、仕方ないですけど…」
「頑張って魔法の絨毯を捕らえたんですがねぇ…」
「モストロ・ラウンジもめちゃくちゃになったのになぁ…」
『しょうがないよね…友だちって言っても俺たち、所詮は他寮だし…』
「『はぁ〜〜〜…ションボリ』」
「な、なんてあからさまな”引き止めて欲しい”って態度なんだゾ！」
「Aさんのションボリ…！かわいい…！」
──俺はなんとなく空気を読んで参加してみたぞ！俺、性格悪いからバイパーへの腹いせ！どうだ！参っただろう！
「──ちょっと待った！」
「……はぁ〜」
「アズールはこの学校でもトップレベルの魔法士だ。スカラビアの成長のためにも滞在してもらったほうが良い！それに、せっかく訪ねてきてくれたヤツを無下に追い返すなんて、アジーム家の名折れだ」
「あぁ…カリムさん！なんて懐が深くてお優しい方なんでしょう！もちろんですとも、僕で教えられることであればなんなりと！」
──かなりわざとらしかったのに気付かずに引き止めてくれるあたり、アルアジームもかなりお人好しだよね。そういうところも好きだぞ！
「A、お前だってそうだぞ。所詮他寮なんて寂しいこと言わないでくれ。オレはお前のこと、寮とか関係なしにすっげー大事な友だちだって思ってる。Aはオレのことそんなふうに思ってないか？」
『そんなことないよ！俺もアルアジームのことすっごい大事な友だちだって思ってる！』
「そうか、嬉しいな！アズールだけじゃなくてAの力も今のオレたちには必要だ。手伝ってくれるか？」
『あったりまえじゃん…なんたって、愛する友の頼みだからね！』
──ふふん！アルアジームに頼まれたとあらば、俺の滞在も許してくれるでしょ！
「料理や掃除のお手伝いなら、僕たち双子にお任せください」
「そーそー。いつも店でやってるから、得意だしぃ」
『俺も手伝う〜！』
──バイパーが座ってろって言っていつもやらせてもらえなかったんだよね。お手伝いしたいのに
「そいつは助かる！ジャミルの負担も減るだろう」
「俺のことはいいから…！ああもう！全然聞いてないな」
「よし、早速だがアズールたちの胸を借りて特訓だ！荷物を置いたら庭に来てくれ」
「了解しました。スカラビアの皆さんどうぞお手柔らかに。フフフ…」
『よし、気合い入れて頑張るぞ！』
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くぁ(プロフ) - 柊さん» コメントありがとうございます！たくさんある作品の中からこの作品を見つけてくれてありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！これからも面白いって言っていただけるようなお話を書けるように頑張ります！ (3月26日 20時) (
レス) id: 102ec264b3 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 初コメです！寮長兼船長シリーズお話の一つ一つが凄く面白くて最高でした！！『寮長兼船長は、後輩をかわいがりたい』からここまで全部一気読みしました！船長が本当に可愛い♡更新楽しみにしてます！ (3月25日 19時) (レス) id: 93ad31f0d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くぁ | 作成日時：2024年2月16日 21時
