押売グッドウィル！ １ ページ22
「今日はあなたの魔法の絨毯を捕まえたのでお届けにあがったんです」
「えぇっ？アイツまた勝手に逃げ出したのか？そいつは手間をかけたな」
『も〜！だからいつも言ってるでしょ！宝物庫は鍵をかけなきゃだめ！』
「悪ぃ悪ぃ！盗るやつなんていないからつい」
──レオナ先輩もアルアジームもそうだけど…どうして金持ちは皆貴重品を野ざらしにしておくの？危機感なさすぎだよ
「いえいえ。ところで…今年スカラビアはホリデーを寮で過ごされるとか」
「ああ。もしかしてお前たちも？」
「そうなんです！いやー、奇遇ですね」
──アズールのやつ、本当に何がしたいの…？まさか、寂しいから合宿に混ぜて〜！とか？流石に無いか！！
「そこで、これを機にオクタヴィネルとスカラビアで親睦を深める合宿を致しませんか？」
「なっ…！？」
『まじか…！？』
──これには流石のバイパーもびっくりだぞ！？お前たち、そんなに寂しかったのか…
「？どしたの？」
「ふふ。なんだかあらぬ誤解をされている気がしますね」
「この冬採用されたスカラビア独自の学習スタイルも学ぶところが多そうですし…」
「そりゃいい！オクタヴィネルの寮長がウチの寮に滞在してくれるなんて、願ってもない！」
「……カリム、俺は反対だ」
「えぇ？なんでだよ」
「他の寮に追いつくために、わざわざ冬休みを潰して特訓しているんだぞ。それなのに、他寮の寮長を招き入れるだなんて敵に手の内を明かすようなものじゃないか」
「敵だなんて大げさだな。それに、Aは他寮の寮長だし、オンボロ寮の2人はお前が連れてきたんじゃないか」
「それはそうだが…」
『え…俺ってもしかしてお邪魔…？帰ったほうがいい…？』
「ち、違っ！」
『そうだよね…俺寮に一人で寂しくて、だから浮かれちゃってた。ごめんね』
──バイパーも来てくれて嬉しいって言ってくれてたからお世辞を鵜呑みにしちゃってた
「かわいそうなクマノミちゃん。こっちおいで？」
「…俺はお前たちのためにも言ってるんだぞ、アズール…！」
「ジャミルさんの意見はごもっとも。他の寮は常に成績を競い合うライバルですから。残念ですが、僕らはこれでお暇しましょう。カリムさん、ジャミルさん、特訓がんばってくださいね」
「クマノミちゃんも一緒に行こ〜」
『良いの…！？じゃあ、お礼にたくさんお料理作るね！』
「ふふ。それは楽しみですね」
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くぁ(プロフ) - 柊さん» コメントありがとうございます！たくさんある作品の中からこの作品を見つけてくれてありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！これからも面白いって言っていただけるようなお話を書けるように頑張ります！ (3月26日 20時) (
レス) id: 102ec264b3 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 初コメです！寮長兼船長シリーズお話の一つ一つが凄く面白くて最高でした！！『寮長兼船長は、後輩をかわいがりたい』からここまで全部一気読みしました！船長が本当に可愛い♡更新楽しみにしてます！ (3月25日 19時) (レス) id: 93ad31f0d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くぁ | 作成日時：2024年2月16日 21時
