不覚オーバースリーピング！ ページ18
『ん…今何時…？え、もうこんな時間！？』
──嘘！え？この俺が寝過ごした？今まで朝のトレーニングを一度も欠かすことの無かった俺が？なんてことだ…
ガチャ
「おはよ〜A。あれ？この時間にまだ着替えてないなんて珍しいな。今日も朝の訓練があるから準備ができたら昨日と同じ場所に集まってくれ」
『うん…わかったぁ…』
──こうなったらいつも以上に気合を入れて訓練に参加してやる！！遅れを取り戻すんだ！頑張れ、俺！
────
『おっはようございまーす！』
「ああ、A。おはよ…何だその大荷物は」
『おはよう、バイパー！実はさ〜今日の朝寝過ごしちゃって…俺としたことが一生の不覚！遅れを取り戻すためにも１Lのペットボトルに水を満タンに入れたの3本入れてきた！』
「お前にしては珍しいな。夜遅くまで起きてたのか？」
『ん？昨日の夜？えーっと…』
──あれぇ？昨日の夜なんかしてたっけ？疲れ切ってたのか訓練が終わってからの記憶があやふやなんだよなぁ
『よく覚えてないんだよね。たぶん、部屋に帰ってからすぐに寝たと思うよ？』
「そうか。まあ、そんな日もあるさ。あまり気にすることはない」
──なんか今日のバイパーは機嫌がいいな！友だちが嬉しそうだと俺も嬉しいぞ！
「整列しろ！オアシスへの行進をはじめるぞ！」
────
「寝ぼけた顔をするな！気を引き締めろ！さあ、東のオアシスに向けて出発！」
「うぅ、寝不足の身体に暑さが辛いんだゾ〜」
「ふぁ〜…」
『2人ともあんまり寝れなかった？』
「体調を崩さないように水分補給をしっかりな」
「ジャミル〜…わかった。気をつけるんだゾ…」
『水が飲みたくなったらいつでも言ってね！』
────
「後方、遅れてきてるぞ！傘をもっと高く！前方、鐘の音が小さい！手を抜くな！」
「ひぃ、はぁ…」
「し、しぬ゙…」
「しっかりしろ。こんなところで立ち止まったら干からびるぞ」
「そ、そんなのごめんなんだゾ〜…」
『監督生、頑張ろう！これさえ終われば朝ご飯だから』
「はいぃ…！」
────
「昨日より時間がかかってるぞ。もっと早く！」
「うぅ…これ以上歩けない…」
「オアシスが見えてきた。もうすぐ休憩だ！みんな、あと少しだけ頑張ってくれ！」
「副寮長…こんなときまで俺達を励ましてくれるなんて…！」
「どんなに励まされたってオレ様もうへとへとなんだゾ〜！」
『もう一息頑張るぞ〜！』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 378人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くぁ(プロフ) - 柊さん» コメントありがとうございます！たくさんある作品の中からこの作品を見つけてくれてありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！これからも面白いって言っていただけるようなお話を書けるように頑張ります！ (3月26日 20時) (
レス) id: 102ec264b3 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 初コメです！寮長兼船長シリーズお話の一つ一つが凄く面白くて最高でした！！『寮長兼船長は、後輩をかわいがりたい』からここまで全部一気読みしました！船長が本当に可愛い♡更新楽しみにしてます！ (3月25日 19時) (レス) id: 93ad31f0d3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くぁ | 作成日時：2024年2月16日 21時
