夕刻サプライズ！ ページ12
━━ スカラビア寮 廊下 ━━
『気づいたらもうこんな時間だね。バイパーと料理できて楽しかったぞ！リグたちが帰ってきたらバイパーから習った料理、振る舞ってやらなきゃ！』
「手伝ってくれてありがとう。助かったよ」
『これぐらいなら俺でも出来るからいつでも頼ってよ！』
──料理もできちゃうスパダリ船長とは俺のことだぜ！雑談も終えてバイパーと夕御飯のお手伝いもできたし、充実した日だな！
『あ、アルアジームと監督生たちだ。みんなおかえり〜！』
「カリム！やっと戻ってきたな。夕食の前に確認しておきたいことがある。来てくれないか」
「ただいま。わかった。監督生たちはAと一緒に先に談話室へ行っててくれ」
「わかりました」
『ねぇねぇ、寮内探索ってなにしたの〜？』
「聞いて驚くんだゾ！実はな…」
────
━━ スカラビア寮 談話室 ━━
「あ〜腹減った。今日の夕食はなんだろう？」
「今日の特訓もキツかったな〜」
「ここは冷たい隙間風が吹き込むオンボロ寮と違ってまさに楽園なんだゾ」
『あの建物、見た目だけじゃなくて内装もボロいのか…冬になったらうち来る？』
「ふな゙っ！いいのか？カリムもAもいいヤツだし。オレ様ここかAのところの寮生になりてぇな〜♪」
「良いんですか！？Aさんとお泊り…ｳﾍﾍﾍ」
「みんな揃ってるな？夕食の前に、寮長から寮生全員に話があるそうだ」
「寮長から話…ですか？」
──アルアジームの様子、ちょっと変じゃない？
「あ、そっか。そういえばカリムのヤツ…居残り特訓はやめて明日からスカラビアも冬休みにするって言ってたんだゾ」
「寮生のヤツらは超喜ぶだろうけど。オレ様は美味いメシが冬休みのあいだ食えなくなって残念なんだゾ〜」
『お腹が減ったらうちにおいで。俺がご馳走してあげる！』
「良いのか！？流石オレ様の子分なんだゾ！」
──グリちゃんのふわふわが失われるのは世界の損失！シュラウド先輩が悲しんじゃう！
「……この冬休み、オレたちスカラビアは自主的に寮に残り毎日６時間自習すると決定したが…オレは気付いた」
『アルアジーム…？』
「それじゃ、全然生ぬるい!!!」
「「えっ！？」」
──成る程、これがバイパーの言ってた異変か
「カリム。寮生を家に帰すと決めたんじゃ…！？」
「アイツ、さっきと言ってることが全然違うんだゾ！？」
『これは…ちょっと厄介だな…』
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くぁ(プロフ) - 柊さん» コメントありがとうございます！たくさんある作品の中からこの作品を見つけてくれてありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！これからも面白いって言っていただけるようなお話を書けるように頑張ります！ (3月26日 20時) (
レス) id: 102ec264b3 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 初コメです！寮長兼船長シリーズお話の一つ一つが凄く面白くて最高でした！！『寮長兼船長は、後輩をかわいがりたい』からここまで全部一気読みしました！船長が本当に可愛い♡更新楽しみにしてます！ (3月25日 19時) (レス) id: 93ad31f0d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くぁ | 作成日時：2024年2月16日 21時
