難解リペアー！ ページ20
──酷いよ…せっかく新しい論文の題材になりそうな石だったのに！！てか、食べるならひと声かけてよ！！俺も食べたかったんだけど！！
『でも、怪しいよな…鉱山から遠く離れたところになんであんな奇妙な石が落ちていたんだ？』
──誰かが落としたのか？でも、草も手折れてなかったしあの小屋の様子を見る限り閉山されてから誰も立ち入ってないはず。違法に鉱石を密売する商人か？それならここよりも人気が少なくて鉱石が眠ってる鉱山なんて大陸の方に山程ある…
『あ゛ー！！！もうやだ！！わかんない！！』
──うん、そうだ。難しいことは後で考えよう。スペードくんたちに学園長への報告を任せたからそのうち様子を見に来るはず…それまでには終わらせなきゃ
『魔法を動力源とし永遠に尽きない蝋燭に炎が灯る魔法のシャンデリア、ね。学園が伝説のマイスターに作らせた逸品だけあって魔力の回路は複雑…でも、よく見てみると旧型のものだしこれなら俺でも直せそうだな。今回みたいなお馬鹿さんがこれからいないとも限らないし回路に補強の魔法を組み込んでおくか……いいね。頗る興奮するわぁ…！』
──ふふ……伝説のマイスターが作った作品に手を加えられるなんて…！！相手からすると自分の芸術を汚されるようで気に食わないだろうけど俺からすれば、更に手を加えることで誰も見ることのない新しいものを作れるんだから最高じゃないか！！！
『さぁて！始めよっかぁ』
──優しく丁寧に。繊細なものを扱うときはレディと同じように大切に扱わなきゃね
──すでに壊れてかけてしまったところを俺の魔力を接着剤のかわりにして丁寧に紡いでいく
──これには緻密な魔力操作が不可欠。息づく暇もなく、次の作業の工程に入っていく
──それでも俺はこの作業が好き。休憩は挟めないからお腹もすくし眠たくもなるけど、０から１へと変化していくこの瞬間が俺は好きで堪らない！
『あとは回路の修理と補強…』
──流石伝説のマイスターそこらの技術者とは格が違う。見ればわかる。細部まで行き届いているこだわり、美しさ
『これは失敗できないなぁ…！』
──────
『おつ〜カラス先生、シャンデリア直ったよ〜って、あれ？お前らまだ帰ってなかったの』
「本当ですか！それは良かったです。監督生くんたちから話は聞きましたよ。たくさん頑張ったんですね。貴方も寮に帰ってゆっくり休むんですよ」
『はーい！おやすみなさい、カラス先生！』
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貝殻 - 脳内で主人公に浪川大輔さんが声を当ててくる… (4月3日 3時) (
レス) @page23 id: 021372a573 (このIDを非表示/違反報告)
ヤニ - 主人公めっちゃかわいいです…！ (9月3日 22時) (レス) @page8 id: 17ce66541a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くぁ | 作成日時：2023年8月14日 2時
