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死炎に伏す ページ14

「うぉわっ!」
「あ、ごめん…!」

呪霊の向こう側から聞こえた小さな悲鳴に慌てて印を結んでいた手をほどいた。燃え盛っていた炎が嘘のように消える。ドシャリという鈍い音と共に黒焦げになった呪霊の残骸が床へと転がった。ボロボロと崩れたそれは灰となり、鉄骨の隙間から入った隙間風に乗って流されていく。
舞っていたホコリが収まると、学ランの腕辺りを軽く叩きながら伏黒くんと虎杖くんが顔を覗かせた。見た感じだとどうやら三人は無事のようだ。大きく息を吐き、垂れた汗を拭いとる。

「火傷してない?大丈夫?」
「…俺は大丈夫だ」
「俺も!」
「私も」
「よかったぁ…」

ホッと胸を撫で下ろす。炎が掠めた床は一部が消し飛んでしまったが、これはまあ…不可抗力ということにしておこう。元はと言えば祓ってこいと私をけしかけたのは五条先生だ。私は悪くない。
奥底で引っかかっていた呪力の気配は消えた。やはり元凶は先程の呪霊だったらしい。あのサイズとパワーなら2級、もしくは3級の上位の呪霊だろう。どうも気配を消すのが上手いなあ。さすが都会…とでも言うべきか。

「妖狐も、ありがとね」

軽く頭を撫で、その柔らかい毛並みに鼻先を埋める。最後に頬擦りをしてから顔を上げると虎杖くんと野薔薇がじっとこちらを見つめているのに気が付いた。

「…ごめん、待たせちゃった?よね」
やおら立ち上がれば二人は首を横に振り。
不思議に思って首を傾げる私に
「モフモフが足りない」
と真顔で詰め寄ってきた。

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作者名:シルビア | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年12月2日 19時

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