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蒼林檎と灯台 ページ12

「見かけによらず大したことなかったわね」
「うーん、あんなに気配が多かったのは三、四級の呪霊が集まってたからなのかな」


向かってくる呪霊をことごとく祓い、散らばった釘を野薔薇と二人で拾い集めながらときどき言葉を交わす。上層階では激しい物音が響いているから、きっとまだ虎杖くんと伏黒くんは呪霊と交戦中なのだろう。
ズン、と音がしたかと思うと天井が大きく軋む。パラパラと舞い落ちてきたホコリを手で払った。白い粒子がふわっと舞う。この制服、買ったばかりなのにホコリ塗れになるってどうなんだろうか…という愚痴は置いておきつつ。

野薔薇の武器はこの一見何の変哲もない五寸釘だそうだ。モノに呪力を流し込み戦うスタイルの術師はあまり見たことがない。…もしかしたら初めて、かもしれない。私の経験が浅いのもあるけど。

最後の釘を拾い上げてまじまじと見ていると「ただの五寸釘よ?」と野薔薇が不思議そうに首を傾げた。釘は使用前と比べると少しばかりくすんだ色をしていて、これも彼女が呪力を流した影響なのだろうか。なるほど確かに呪力の残穢が濃い。


「あっごめん、返すね」
拾った釘を手渡して重い腰を上げ、軽く伸びをするとぶるりと身体が震えた。一方で野薔薇は腰に巻いたポシェットにトンカチと釘をしまい「よし買い物行くわよ、買い物!」と意気込んでいる。…買い物、といえば。
そういえば私も必需品諸々を買い揃えなければいけないんだった。家からはほとんど着の身着のまま出てきてしまったから。ええっと、服もそうだし、タオルとかコップとか…櫛もそうだ。野薔薇に借りてしまったし。どこで買おうかな。


「__逃げろ、釘、仙翁!」


刹那、階段の吹き抜けから響いた怒鳴り声。
急激に膨張した呪力に引かれ天井を向けば、ゴツゴツとした鱗に覆われた大きな手が私の隣__野薔薇__に目掛けて伸びていた。

夜隠ジェネシス→←誰が為の剛毅なりや?



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作者名:シルビア | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年12月2日 19時

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