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*episode 可愛い* ページ47

「え、瑞希ちゃんのお兄さん・・・・瑞希ちゃんが居ないみたいですけど」
「ああ、瑞希なら彼の母親と一緒に遊んでるわよ。気を遣ってくれたみたい」

ふふ、と微笑む。子供達が駆け寄ってくるのを確認して「じゃあね」と手を振り、大きく息を吐く快斗の顔を覗き込んだ。

「長ぇよ、話・・・・」
「ごめんごめん。さ、行こ行こっ!」

少し前に立ち、くるんと回ってみせる。少し顔を赤くした快斗に笑いかけ、腕にぎゅっとしがみついた。

「へ?ちょっ、待っ・・・・!」
「あれ、照れてんの?可愛いじゃん」
「確信犯だろ、絶対」
「べっつに〜?」

口を尖らせてぶつくさ言う快斗。彼は焦らされてもどかしいかもしれないが、お互い好意を寄せ合っていることを知っている私は何とも言えない甘酸っぱい気持ちだ。

快斗には申し訳ないが、もう少しこの距離感を味わいたい。整った横顔に低くて優しい声、全てに胸が高鳴った。

「近いような気がするんだけど」
「良いじゃん、別に。好きなんでしょ?私のこと」
「自分で言うか?それ」
「I’m just kidding!」

あはは、と二人で笑う。私の好きなその笑顔は幼い頃からちっとも変わっていなくって。

やはり顔立ちの良い快斗は注目を集めるのか、同年代くらいの女子からの視線が痛い。一人で勝手に妬いていると、肩を抱かれて耳元に囁かれた。

「大丈夫、俺はお前しか眼中に無いから」
「なっ、何言って・・・・!」

ぼふっと音がつきそうな程に顔が熱を持っていく。その反応を眺め、大人っぽく笑う快斗。

「返事、期待しないで待ってる」

*episode 伝えられた想い*→←*episode 似てる*



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シルビア@快斗君神推し(プロフ) - アイリスさん» ありがとうございます!快斗君格好良すぎて…… (2018年6月2日 12時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - 展開が甘酸っぱい…快斗に惚れ直しました(笑)これからも応援しています! (2018年6月2日 12時) (レス) id: b4b2c4fcf3 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア@快斗君神推し(プロフ) - ピッピさん» ありがとうございます!応援に応えられるよう頑張りますね! (2018年5月29日 18時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ(プロフ) - 快斗ー!!めちゃくちゃカッコいいです!!10点連打機能がない占ツクを初めて恨みました…!笑 続きも応援しています(*^^*) (2018年5月29日 11時) (レス) id: d3db016fb1 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア@快斗君神推し(プロフ) - MONOさん» ありがとうございます(^^♪ (2018年5月26日 18時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Silvia | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年4月23日 16時

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