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*episode 似てる* ページ46

「じゃあ適当に食べ歩きでもする?お昼ご飯がてらさ」
「お前が良いんなら」

良かった!と笑いかけ、快斗の手を引いて歩き出す。腕時計を確認し、胸をなで下ろした。

イルミネーション開始まであと六時間。どう返事をしようかな、なんて呑気なことを考えていると、快斗が面白そうな笑みを浮かべる。

「・・・・で?いつくれるんだ、返事は」
「今日中にはするよ」

そうは言ったけど・・・・と、はあっとため息を一つ。自信満々の快斗に苦笑し、店を散策すべく辺りを見回す。

ぽん、と誰かに肩を触られた。

回し蹴りを試みるが、パシッと手で受け止められる。手の主はどうやら蘭さんだったようだ。
申し訳なさそうに笑い、手を離してキラキラとした視線を送る彼女。

「あの、女子高生探偵の七瀬Aさんですよね?都大会の決勝で手合わせした毛利です」
「ああ、あの時の毛利さん。私に何か用?」
「隣の人、彼氏さんですか?」
「え?」

快斗と二人で顔を見合わせ、ぷいっと顔を背ける。まあ未来のそれかもしれないが。

「あっ、いや、その・・・・違いますよ?コイツはただの幼馴染で・・・・」
「あれっ、一ノ瀬さんのお兄さんだ〜!」
「本当ですね!」

少年探偵団の子供達の声。げっ、と言いたげに頬を歪める快斗。私の行方は適当にはぐらかしておいてくれた為、心の中で感謝した。

「ふふ、私に似てますね」
「何が?」
「彼氏ですか?って訊かれたときの答え方も、慌て方も。私と新一にそっくりだなあ、なんて思っちゃって」
「じゃあ毛利さんはその彼に告白されたってところかな?」
「いえ、私は好きなんですけど・・・・アイツがどう思ってるか分からないので。そうだ、電話番号交換しませんか?会ってゆっくりお話したいですし」

ポケットからスマホを出し、番号を口にする。言われた番号を入力してふわりと微笑んだ。

「ありがとう」
「いえ、こちらこそ・・・・ところで七瀬さんは居るんですか?想い人」
「そこで子供達と話してる彼。もうあっちから告白はされてて、後は返事をするだけなんだけどね」

笑顔で子供達と話している快斗に視線を投げかける。つられて蘭さんも其方を見、顔に驚きの色を浮かべた。

*episode 可愛い*→←*episode 心臓、もたねぇ*



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シルビア@快斗君神推し(プロフ) - アイリスさん» ありがとうございます!快斗君格好良すぎて…… (2018年6月2日 12時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - 展開が甘酸っぱい…快斗に惚れ直しました(笑)これからも応援しています! (2018年6月2日 12時) (レス) id: b4b2c4fcf3 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア@快斗君神推し(プロフ) - ピッピさん» ありがとうございます!応援に応えられるよう頑張りますね! (2018年5月29日 18時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ(プロフ) - 快斗ー!!めちゃくちゃカッコいいです!!10点連打機能がない占ツクを初めて恨みました…!笑 続きも応援しています(*^^*) (2018年5月29日 11時) (レス) id: d3db016fb1 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア@快斗君神推し(プロフ) - MONOさん» ありがとうございます(^^♪ (2018年5月26日 18時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Silvia | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年4月23日 16時

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