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*episode 青春* ページ44

「そんなことがあったんですか」
「ええ。だから分かったってわけ!」

ふふ、と千影さんが笑ってベッドに潜り込む。隣をぽんぽんと叩いているのを見るに、私に入れと伝えているらしい。

二人で布団に入り、顔を見合わせてクスクスと笑う。千影さんが安心した様に柔らかな笑みを浮かべた。

「良かった、Aちゃんが元気になって!」
「あはは、ご心配をおかけしました」

ぽりぽりと頬を掻き、ふうっと息を吐く。・・・・何で告白の返事、明日にしちゃったんだろ。

「そういえば、どうするの?告白の返事」
「え・・・・」
「かなり自信無さそうだったわよ、快斗」
「確かに成り行きで告白させちゃったって感じでしたから」

頬を染め、苦笑する。どうせならすぐ返事をしていたかった。快斗ともう一度、唇を重ねてみたかったなあ、なんて。

「・・・・でも、返事は絶対に明日します」
「それなら良い場所があるわよ〜」
「良い場所?」
「プロジェクションマッピングを使ったイルミネーション。絶景だって有名よ」
「そうなんですか・・・・」

それは良いな、と頷く。明日の朝、さりげなく誘って・・・・

「一応OKの返事をするつもりなんです」
「青春ね〜!」

嬉しそうに千影さんが呟いた。どきどき、と鼓動が速い心臓。何だか明日が楽しみで仕方がなかった。

「おやすみなさい」
「おやすみ〜」

千影さんに挨拶をした後、すぐにぶわっと眠気が襲い掛かる。それに抵抗する術もなく、一分の後には私は眠りについていた。

*episode 心臓、もたねぇ*→←*episode 鈍い*



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シルビア@快斗君神推し(プロフ) - アイリスさん» ありがとうございます!快斗君格好良すぎて…… (2018年6月2日 12時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - 展開が甘酸っぱい…快斗に惚れ直しました(笑)これからも応援しています! (2018年6月2日 12時) (レス) id: b4b2c4fcf3 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア@快斗君神推し(プロフ) - ピッピさん» ありがとうございます!応援に応えられるよう頑張りますね! (2018年5月29日 18時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ(プロフ) - 快斗ー!!めちゃくちゃカッコいいです!!10点連打機能がない占ツクを初めて恨みました…!笑 続きも応援しています(*^^*) (2018年5月29日 11時) (レス) id: d3db016fb1 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア@快斗君神推し(プロフ) - MONOさん» ありがとうございます(^^♪ (2018年5月26日 18時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Silvia | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年4月23日 16時

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