*episode キッドキラー* ページ17
「二回?」
「ええ。一回目はハワイの射撃練習場・・・・隣に居たんだけどなあ、気がつかなかった?」
「そもそもお前のこと、知らなかったし」
そういえば隣に妙に腕が良い少女が居たような。銃の扱いにもとても慣れていて、まるで息をするかのように的の中心へと弾を当てていた少女が。
ふと、ヘッドホンにマイクが付いているのに気付く。今日から急につけ始めたが、何かそれに関係しているのだろうか。
「で、二回目。トロピカルランド」
ピースサインをし、その手を俺の目の前に突きつけて悪戯っぽく笑う。
「幼児化する前の貴方がガールフレンドとデートしてた時、私も快斗__義兄と来てたのよ」
「何をしに?」
「ただ二人で出かけただけ。ジンに“工藤新一に気をつけろ”って言われたから、いやに印象に残ってる」
「おーい、そろそろ行くぞー!」
元太の声が聞こえたかと思えば、光彦と歩美が駆け出しているところだった。一旦話を持ち越すことにし、三人に訊く。
「どこにだよ?」
「怪盗キッドを見に行くに決まってるじゃないですか!キッドキラーのコナン君が居れば百人力です!」
「おい、まさか・・・・」
「少年探偵団、出発!」
「おー!」
半ば呆れ顔でついて行くと、目的地は案外近かったようで直ぐに鈴木大博物館が見えてきた。隣を見ると七瀬がヘッドホンのマイクを通して誰かと話している。
「はい、了解しました。言われた通りに致しますね・・・・ふぅ」
「俺が言うのもなんだけど、お前裏表が激しすぎやしないか」
「まあね。貴方みたいにわざとらしい小芝居はしていないけど」
口元に挑発するような笑みを浮かべ、七瀬が灰原に視線を向ける。
「シェリーはどうなの?小学生life」
「まあまあ楽しい。あと、シェリー呼ばわりはやめてくれる?」
「へえ・・・・意外だね、あのシェ__志保がそんなこと言うなんて」
面白そうに灰原に突っかかる七瀬。それに反応する灰原もどこか楽しそうだった。
262人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シルビア@快斗君神推し(プロフ) - アイリスさん» ありがとうございます!快斗君格好良すぎて…… (2018年6月2日 12時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - 展開が甘酸っぱい…快斗に惚れ直しました(笑)これからも応援しています! (2018年6月2日 12時) (レス) id: b4b2c4fcf3 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア@快斗君神推し(プロフ) - ピッピさん» ありがとうございます!応援に応えられるよう頑張りますね! (2018年5月29日 18時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ(プロフ) - 快斗ー!!めちゃくちゃカッコいいです!!10点連打機能がない占ツクを初めて恨みました…!笑 続きも応援しています(*^^*) (2018年5月29日 11時) (レス) id: d3db016fb1 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア@快斗君神推し(プロフ) - MONOさん» ありがとうございます(^^♪ (2018年5月26日 18時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ