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*episode クリス* ページ15

「あ、そうそう・・・・前から大体は予想がついてたから、ジイちゃんの知り合いの博士に頼んで作ってもらったんだ」
「何これ?」

手渡されたのは銃に似た何かだった。こんなの持ってたら法律に引っかかりそうなんですけど。

「こっちはトランプ銃。だけど弾は睡眠薬を仕込んである特殊なトランプだから、お前のことを狙ってる奴らにくらわせれば良い」
「ほう・・・・犯人を捕まえる時とかは?」
「活用できる。俺も使ってるから、実用性は確かだ」

それを器用にくるくる〜っと回し、私に手渡す。何だか凄く頼もしい武器を手に入れた様な感じがして、嬉しかった。

「そうそう、午後から少年探偵団の皆に遊びに誘われてるんだ」
「ふぅん、楽しんでくれば?これ忘れるなよ、事件に巻き込まれたら困る。あとこれ、使いたいならあげるけど」
「スニーカー?」
「このボタンを押すとほら・・・・エンジン付きのローラースケートになる」
「サンキュー」

早速貰ったトランプ銃を上着の内ポケットに仕舞い、家を出る。快斗が“怪盗キッド”として鈴木大博物館に赴いたのは、少し後のことであった。


「ねえねえ、今日キッドが鈴木大博物館に来るんだってー!」
「知ってます知ってます!今回もビッグジュエルを狙うんですよね!」
「ビッグジュエルかあ・・・・うな重何杯食えるかな」

ワイワイと騒ぐ子供達の声に振り返る。おっかしいなあ、快斗はそんなことを微塵も言わなかった様な気がするけれど。

「瑞希ちゃんも気になる?鈴木次郎吉さんが挑戦状を出して、さっきキッドからOKの返事が届いたんだって!」
「へえ、そうなんですか」

少しだけ、胸騒ぎがした。相変わらずコナン君と灰原さんは仲良さげで、三人から離れて二人で話している。何話してるんだろ。

「・・・・今気になってるのはボスの側近、ラム。そしてお前が言ったラムに匹敵する組織の懐刀の__」
「クリス、なんでしょ?工藤新一君、そして・・シェリー」

私の声に二人が振り向く。その視線は恐怖心からだろうか、鋭いものだった。少し後退りしたコナン君が「お前、ハメやがったな」と腕時計の蓋を開けながら私を睨みつける。

「大丈夫、組織には伝えてないから。シェリーも貴方も死んだことにしてあげたんだから感謝することね」
「なっ・・・・」

驚いた表情をするコナン君__否、工藤君にフッと笑みを浮かべる。灰原さん__シェリーは鋭い視線で私を睨みつけたままだった。

*episode 会ったこと*→←*episode トリガー*



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シルビア@快斗君神推し(プロフ) - アイリスさん» ありがとうございます!快斗君格好良すぎて…… (2018年6月2日 12時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - 展開が甘酸っぱい…快斗に惚れ直しました(笑)これからも応援しています! (2018年6月2日 12時) (レス) id: b4b2c4fcf3 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア@快斗君神推し(プロフ) - ピッピさん» ありがとうございます!応援に応えられるよう頑張りますね! (2018年5月29日 18時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ(プロフ) - 快斗ー!!めちゃくちゃカッコいいです!!10点連打機能がない占ツクを初めて恨みました…!笑 続きも応援しています(*^^*) (2018年5月29日 11時) (レス) id: d3db016fb1 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア@快斗君神推し(プロフ) - MONOさん» ありがとうございます(^^♪ (2018年5月26日 18時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Silvia | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年4月23日 16時

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