第064夜 ページ15
日が暮れ始め…
怪盗キッドは「工藤新一」に変装していた。
「ったく、油断も隙もねー奴だな!」
「何だよ名探偵。ヤキモチか?」
「そんなんじゃねーよ! A、お前もだ!」
「うぇぇ、私もですか?」
確かに嬉しさの余り抱きついてしまい、どう離れたらいいか分からなくなっていた時、丁度新一くんが来てくれたから離れる事ができた。
その点に関しては感謝感謝。
それから新一くんはこんな感じで口調が荒くなっていた。
「何でそんなイライラしているんですかー、元気付けて貰っていただけなのに」
何気に自分が大胆な行動をしたなと思い返してみると、段々顔が熱ってくる。
「そうだぞー、俺はAを元気付けただけだ」
「ねー」
と、新一くんをからかっているとヘリが到着した。
変装だって分かっていても、カッコいいなと思ってしまう。
なんせ、初恋でもあったから……あ、でも今は背中を預けられる人ですがね。蘭さんがいるので取ったりはしませんよ?
そして新一くんを私の膝に乗せてヘリに乗り込んだ。
キッドの隣には女性警察と男性警察の人がいた。
“警察”って聞くだけでなんだか怖い。……悪い事をしている訳ではないけど、家柄が家柄な為怖くなる。
……悪い事はしてないのにね。
「久し振りね、工藤くん!」
「どうも」
「でも、驚いたわ! コナンくんも一緒だったなんて」
「エヘヘ」
女性警察官が二人に声をかける。
さすが色んな時間に足を突っ込んでいるだけあって、警察の方と仲がいいんだなぁ、と内心苦笑いを溢した。
「ところで、工藤くんの隣にいる女性は?」
「あ、遅くなりました。元帝丹高校で新一くんと同じクラスだったAと申します」
「宜しくね」
出来れば宜しくはしたくないです……、なんて言ってしまえば怪しまれるので口にはしなかった。
「佐久島に何か用でも?」
男性警察の人が少し身を乗り出して聞いてきた。
まぁ、正直に言う訳もなく
ニヤリと笑う新一くんの顔を私は見逃さなかった。
飛行船が見てたと操縦士がいう。
そして透かさず新一くんに変装したキッドが色々と操縦士に指示を出す。
「近づいて下さい! 犯人たちに気付かれないように、十分高度を取って!」
了解、と操縦士は返事をし飛行船と並行して飛ぶ。
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メイリュー(プロフ) - noppiさん» コメントありがとうございます!!不定期ですが更新していきますので宜しくお願いします!! (10月5日 13時) (レス) id: e92fbb5050 (このIDを非表示/違反報告)
noppi(プロフ) - 続きも見たいです(*^▽^*) (2022年5月5日 15時) (レス) @page10 id: a056ba0898 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:メイリュー | 作成日時:2022年4月12日 14時