誤解 ページ5
｢少し誤解があるようなので、総務部長にはお話ししておいた方が…｣
｢その清掃員さんがっ！先にぶつかってきたんですっ！
突然のことで訳が分からず倒れてしまったんですっ！
そしたら足が痛くてっ！｣
僕から説明をしようとしたのを遮り、橘さんは感情的に大きな声でそう言った。
咄嗟に橘さんを睨んでしまった僕は
少し冷静になるべくため息をつくと、今度はAに視線を向けた
すると、悲しそうな顔で橘さんを見つめるAの瞳が
どんどんと潤んでいくのが分かった
しかし、寸前で堪えているのか
目にいっぱいの涙をためながら、それを零すまいとしているようだった。
僕はAの隣に座ると、ぎゅっと握り締めている彼女の手に自分の手を重ねて
そっと握った
｢大丈夫だから｣
そう一言僕が彼女に伝えると、大粒の涙が両頬を一粒づつ零れた。
｢部長。
この清掃員さんは……彼女は
僕の恋人です｣
｢あ……え？｣
僕の告白に、部長は驚いたように僕たちの顔を交互に見ていた
向かいの橘さんを見ると、握り締めたハンカチを口元に付けて
黙ったまま視線をテーブルに落としていた。
｢彼女は訳もなく誰かを傷付けるような女性ではないです。｣
｢は、はい……。｣
困惑しているかのような顔の部長に、尚も僕から話を続けた。
｢僕もこの場に立ち合いますので、もう一度双方の言い分を聞いてみて貰えますか？
お願いします｣
総務部長に僕が頭を下げると、少し考えてから『分かりました』と返事をくれた。
｢ですがチャンミンさん。
先程、清掃会社に連絡をして事情を話したら
社長さんが直ぐいらしてくれるということになっていますので｣
｢社長さんが？｣
｢はい。
社長さんがいらしたところで、再びお二人にはお話しをお聞きしたいと思っているんですが……よろしいでしょうか？｣
部長の言葉に、今度は僕が『分かりました』と答えた。
すると、間もなく社長さんがこの部屋にやって来た。
｢東ビルサービスの東です！｣
ドアが開いたとたんに社長の東さんが焦ったように名前を告げると
｢この度はうちの社員が……申し訳ございませんでしたっ！｣
そう言って深々と頭を下げた。
｢東社長！頭を上げてください！
急にお呼びだてしてしまって申し訳ありません。
どうやら少し事情があるようなので、彼女達の話を一緒に聞いて頂きたいのですが｣
総務部長は先程より落ち着いた様子で、東社長にそう言った。
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alexis(プロフ) - 裕さん» 全くですねー(^^*) (2020年11月18日 19時) (
レス) id: 25d3b6e52c (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - alexisさん» 我が道をいく。って感じです(笑) (2020年11月18日 10時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 裕さん» ここでも結婚。現実でも結婚…。あのマンネのチャンミンが……。5人の中では一番、芸能人らしからぬ(？)神経の持ち主で極めて特別じゃない、いえ、それこそ特別な、そしてシビアな男子。裕さまはリーマン･チャンミンを描きながらもリアル･チャンミンかと感じてます。 (2020年11月12日 23時) (レス) id: 25d3b6e52c (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - みきぽんさん» シム家の長男ですからねw (2020年11月11日 11時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - alexisさん» まぉ、頑張れ。ってことでwww (2020年11月11日 11時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2019年11月4日 17時
