厄介な人 ページ32
「チャンミンさんっ！お疲れ様ですっ」
橘亜里砂の声にゆっくりと振り返ると
愛想笑いもせずに、僕は『お疲れ様』と返した
「最近、社食でチャンミンさんに会えませんね。
どちらでランチされているんですか？」
上目遣いで僕を見上げながら、微笑むようにそう聞いた彼女
「ここの所、少し考えたいことがあって。
それが出来るところでお昼休みをしています」
「考えたいこと、ですか？お仕事大変なんですね」
「今、大きな仕事を任されているので」
「あぁ、この間の専務からの件ですね」
「やるからには、完璧にしたいと思っています」
「素敵ですね、チャンミンさん」
橘亜里砂は秘書課だから、大体の大きな仕事の話しは耳に入る
大きな仕事を抱えているのは本当のこと
そして、考えたいことも……本当のこと
僕はAさんの事をもっと知りたいと思っているし
どうやったら彼女の心を僕に向かせられるのか
毎日の彼女の反応を見ながら探っている
どんな言葉や態度が彼女を引きつけられるのか
それを毎日考えている
仕事の手を抜かず完璧にするのは当たり前のこと
それと
Aさんのことも、僕へ気持ちが向くように努力することも
100％完璧にしたい
「今できることをやっているだけです。
やらないで後悔したくないので」
そう
何事も一歩踏み出さないと、何も始まらないのだ
「応援しています。頑張ってくださいね、チャンミンさん」
頬が心なしかピンク色に染まっている彼女は
僕の目を見つめて、そう言った
「ありがとう。では、僕はこれで」
はぁ……。
Aさんとのフワフワとした温かい気持ちのまま仕事に戻りたかったのに
途中で厄介な人に会ってしまった
でもまぁ、はっきり言ったから寄ってくることもないだろう
僕は課へ戻ると、お昼の癒やしの一時を思い出しながら
黙々と仕事をした
「はぁ……疲れた」
あっという間に就業時間も過ぎ、キリの良いところでぱそこんを閉じると
帰り支度を始めた
「チャンミンーっ！」
鞄に必要な物を入れていると、課の入口から中島の声がした
顔を上げて中島を確認すると、もうすぐ近くまで中島がやって来ていて
帰り支度をする僕のデスクに鞄を乗せた
「お疲れ！チャンミン」
「お疲れ様。どうしたんだよ？」
「呑みに行かない？久しぶりに」
何かと思えば飲みの誘い
ここの所忙しくて中島とも飲みに行っていなかったから
僕は普通にそれを受けた
「うん。いつもの店でいいか？」
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裕(プロフ) - Yse_kさん» そう、そう、そう。居るんですよねーw (2019年11月8日 13時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
Yse_k(プロフ) - はい、はい、はい。この手の女いますよねー。 (2019年11月8日 11時) (レス) id: 30e15faa16 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - ともさん» ここまで読んで頂きましてありがとうございました。確かに何かが起こります( ´艸｀)続きは次章で♪ (2019年11月4日 17時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - みぃなさん» ここまで読んで頂きましてありがとうございました。確かに企んでおります( ´艸｀)続きは次章で♪ (2019年11月4日 17時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 裕さん。こんにちは。なんだかなんだか起こりそうな。胸騒ぎが…。。楽しく読ませていただいています。ありがとうございます！ (2019年11月4日 12時) (レス) id: 8360f041ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2015年11月2日 2時
