良いヤツ ページ33
「「カンパ〜イ！」」
中島と行きつけの居酒屋に入った僕
取り敢えずビールで乾杯をして、今日一日の労をねぎらい合う
「そーいやさ、彼女にしたい人ってどんな子？うちの社員？」
枝豆を口に運びながら僕にそう聞いた中島
「うちの社員じゃない」
僕もまた、焼き鳥を頬張りながら中島の問いかけに応える
「うちの社員じゃないのか！？何処で知り合ったんだよっ！」
ビールが入ったジョッキを持ちながら、僕の言ったことに食い気味で聞き直す中島
「それ言う必要あるか？」
今度は僕が枝豆を口に入れた
「必要あるかって！そりゃあ気になるだろ？
ずっと特定の彼女つくらなかったお前が好きになった相手ってどんな人なのかさぁ！」
「彼女つくらなかった訳じゃなくて、彼女にしたい人が居なかっただけ」
中島は興奮気味に声の音量を上げた
「お前っ！刺されるぞ！女の人に！」
「なんで？」
「だって！俺聞いたぞ？秘書課の橘さんに！」
またか、橘亜里砂……。
「何を？」
そう中島に聞くと、中島はひそひそ話をするように小声になって顔を僕に近づけた
「……したんだろ？……キス。橘さんに」
「はぁ……。」
勘弁してくれ……。
せがんだのは彼女の方だ
「だから何？なんか問題でもあるか？」
「なっ！？問題あるだろ！なんとも思わない人にキスなんかしないだろ、普通！
思わせぶりな態度とったお前が良くないよっ！
橘さん、お前に気があるんだぞっ！
可哀想に。責任とってやれよっ！」
中島は基本良いヤツだ
困ってる人を放っておくような男ではない
特に、それが女性なら尚更なんとかしてあげたいと思うのだろう
でも
それを利用して来た人間も、僕は知っている
だからきちんと正面から中島には伝えなくちゃいけないと思っている
「キスはしたけど彼女に興味は無い。だから合コンも行かなかった。
彼女に何言われたか知らないけど、俺はもう大事にしたい人が出来たの。
橘亜里砂とのことはもう過去のこと。それもたった1回の唇を合わせただけの挨拶みたいなキス。
それだけのことで責任とらなくちゃいけないなら、欧米は会った人皆と付き合わなくちゃいけなくなる」
「っ！？」
長い言葉を並べて、僕は渇いた喉を潤すため
グイッとビールを流し込んだ
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裕(プロフ) - Yse_kさん» そう、そう、そう。居るんですよねーw (2019年11月8日 13時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
Yse_k(プロフ) - はい、はい、はい。この手の女いますよねー。 (2019年11月8日 11時) (レス) id: 30e15faa16 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - ともさん» ここまで読んで頂きましてありがとうございました。確かに何かが起こります( ´艸｀)続きは次章で♪ (2019年11月4日 17時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - みぃなさん» ここまで読んで頂きましてありがとうございました。確かに企んでおります( ´艸｀)続きは次章で♪ (2019年11月4日 17時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 裕さん。こんにちは。なんだかなんだか起こりそうな。胸騒ぎが…。。楽しく読ませていただいています。ありがとうございます！ (2019年11月4日 12時) (レス) id: 8360f041ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2015年11月2日 2時
