佰肆拾捌話 ページ37
蟲柱「……そう!もっと早く!」
カナヲ「はい!」
……遅。
鎹に引き摺られるようにして道場に連れてこられると、アオイの言った通り、蟲柱とカナヲが打ち合いをしていた。
ただ、遅い。
物凄く。
炭治郎「あ!Aさん!」
気配に気づいたのか、こちらを向く竈門炭治郎。
いつも通り何処か癪に触る笑顔。
ふと包帯まみれの足に目が止まった。
『………………なに、その足。』
炭治郎「骨折、しまして…。」
バツが悪そうにする竈門炭治郎。
……骨折?
時期的に考えれば、あの里の鬼退治の時のだろうが……。
するとこあったか?
てか、すみっこで何してるんだ?
炭治郎「しのぶさんが、見るだけでも訓練になるからって。…でもまだ半分くらいしか見えないんですけど……。」
何かを感じ取ったのか、説明する竈門炭治郎。
……これの半分しか見えないって…。
それはそれでどうなんだ。
カナヲ「………A。」
『……………。』
稽古が終わったのか、こちらへやってくるカナヲ。
その呼吸は荒い。
カナヲ「待たせて、ごめん……。」
『別に。』
対する蟲柱はどこかまだ余裕があるようだ。
………竈門炭治郎同様、嫌な笑顔。
いや、竈門炭治郎より上だな。
ふいっと視線を逸らす。
『……呼吸くらい整えれば?』
カナヲ「で、でも」
鎹「おい、A……。」
生憎、他の手合わせした直後の人とやる気はない。
そんな人とやっても面白味がないし、つまらないからだ。
鎹の声を背に、道場を出た。
2402人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るい(プロフ) - 望さん» 鬼化ルートとは別に短編集を出すので、鬼化ルート=短編集ではないです。書き方分かりにくかったですね(汗)申し訳ないです。後で修正しておきます! (2020年4月11日 22時) (レス) id: 02d9104630 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - 宙さん» 迫ってるむいくんかっこよくないですか?!欲のままに書いてみたんですけど……、気に入っていただけて良かったです!これからもよろしくお願いします! (2020年4月11日 22時) (レス) id: 02d9104630 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - にゃうさん» ホントですか、そう思っていただけて何よりです!これからもよろしくお願いします!返信遅れて申し訳ないです…… (2020年4月11日 22時) (レス) id: 02d9104630 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - むーむさん» 分かりました!甘々な感じになってもよろしいでしょうか…? (2020年4月11日 22時) (レス) id: 02d9104630 (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - 鬼化ルートは短編集じゃない方がいいです。普通に投稿してください。更新楽しみにしています。 (2020年4月8日 22時) (レス) id: 05ffcd4bcd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:魅夜 | 作成日時:2020年3月28日 23時