【鬼滅の刃】蟲柱の妹は、妹だと名乗らない 肆

佰肆拾伍話 ページ34

ーー翌日。




『………………。』
時透「あ、おはようA。」






なんで、ここにいる。





しかもこんな朝から。





時透「今日からA、僕のところで稽古でしょ？だから任務終わりに迎えに来たんだ。」




ニコーッと笑顔でそう言った霞柱様。







……いや、迎えに来てなんて言ってない…。






時透「聞いたよ。宇髄さんと甘露寺さんの稽古、1回で合格したんだって？」
『……………まあ。』
時透「僕ね、Aと稽古するの楽しみだったんだ。
……Aはやだ？僕と稽古するの。」
『なんでそういう話になるんですか……。』




……うるうるした目で見られても困るだけです。





稽古までまだ時間あるのに。






あと、近いです。






こないだといい、今日といい……。






『………とにかく帰ってください。こっちはやる事があるんです。』
時透「あ、大丈夫。Aの屋敷で待つ事にしたから。」
『は？』





お邪魔します、と屋敷に上がり込む霞柱・時透無一郎。



止める間も無かった。









・









・









・









・



『…………はぁ。』
律「どしたー？暗い顔なんて珍しいな、A。」
『律。』






朝ごはんの支度をしているとひょっこりと台所に律が顔を出した。







来ている客が、今最大の頭痛のタネだなんて言えない…。









律「…そういや煉獄さんのところに客来てたな。あれ、誰なの？。」
『あぁ、最年少の柱の人よ。』
律「マジ？！ちょっくら挨拶行ってくる！」




「柱」の人に会いたいと言っていた律。




目の色を変えて炎柱・煉獄杏寿郎がいる部屋に向かった。




……助かった。









………そう思ってたのに。









・









・









・









・




時透「……ねぇ、あの律って人、だれ？」






また抱きつかれました。







しかも声色が変わってる。





なんで？

佰肆拾陸話〜時透side〜→←佰肆拾肆話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す