【鬼滅の刃】蟲柱の妹は、妹だと名乗らない 肆

佰参拾話〜時透side〜 ページ15

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『……痣が発現する条件は今時透様が述べたように、
「強い怒りの感情」、「200以上の心拍数」、そして「39度以上の体温」の3つです。』




『そして痣の発現は誰でも出来るわけではなく、適性でなければ出る事はありません。』



『200以上の心拍と39度以上の体温でなければ呼吸や大技の連発や使用、及びかわす事に耐えるのはまず不可能です。』



『理由として、身体にかかる負荷が尋常ではないからです。』



『普通の常中及び呼吸法では耐えらないようなものも痣を出す事によって耐える事が出来る。』



『言わば痣の発現は一種の興奮状態であり、また、その痣の発現者の能力が高ければ高いほど無敵…とまでは言いませんが、それに近い状態となります。』



『但し、痣が発現した場合どなたも例外なく25歳までに亡くなっています。原因の殆どは老衰でした。』



『…痣の発現は必須であり、柱及び鬼殺隊員全てを含めた能力向上に繋がると考えています。』



『ですがそれは諸刃の剣。……きちんと操れない限りどの場面においても勝機は無いでしょう。』




徐に口を開いたAがつらつらと述べる痣についての事実。



僕の知らない事もある。





突然、不死川さんがAに掴みかかった。





不死川「テメェ、巫山戯た事言ってんじゃねェぞ！」
『巫山戯ていません。…そうですよね？あまね様。』




…また、だ。



不死川さんの言及をかわした。



僕のも、甘露寺さんのもだ。






あまね様「はい。ありがとうございます。」




あまね様「A様の仰る通り、痣の発現者は25歳まで生きる事ができず、死因の殆どが老衰です。」
不死川「！！」




……当たって、るんだ。



どこで調べたんだろう？




あまね「訓練する際はくれぐれも御注意願います。」





それにあの時、Aが飲ませてくれた薬。



解毒剤…な気もするけど心なしか体力も戻ってたんだよなぁ。




あまね「……それでは本日の柱合会議はこれにて終了します。…悲鳴嶼様、胡蝶様、時透様、A様は後で別室にいらして下さい。」
悲鳴嶼／胡蝶／時透「御意。」




あまね様はそれだけ言って奥に戻って行った。






……何か他に報告する事あるのかな？




でもあるならこの場でするよなぁ、普通。



悲鳴嶼さん…の様子は分からなかったが、チラリと胡蝶さんを見ると首を傾げていた。



Aは面倒だ、と言わんばかりの様子。




なんなんだろう？

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