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佰弐拾伍話 ページ10

『……里長を運ぶ際は慎重に。少しの揺れで内臓が損傷する恐れがありますので。』



『…お面がずれている人はすぐ蝶屋敷へ。手術が必要です。』



『……残った人たちで空里へ移る準備を。時間がありません。』



『……そこの隠の男性の方達は亡くなった隊員の埋葬をお願いします。』






テキパキと隠の人や里の人達に指示を出していくA。



その手腕は見事なもので、隠の人達の間で箔がついているほどだ。



もちろん、「お館様」も容認済みである。







『……傷口が開かぬようゆっくり降ろして。』




『家屋の中に人がいないかくまなく探すように。』



『……他に負傷者がいれば呼んで下さい。』




柱にも負けない実力と人望。



それがありながらも柱になろうとしないAを隠の人達は不思議がっていた。




隠「A様。こちらの怪我人の搬送は終わりました。」
『そう。なら半分に分かれて救護と埋葬に当たるように。』
隠「承知しました。」




ぐるりと里を一周し、他に怪我人がいないかを見回るA。




最後の最後まで現場に留まり、手を差し伸べ続ける。




そんなAの姿を見た隠の人達はみなさっきよりもきびきびと動く。




鎹「……A。」
『鎹。……それは?』
鎹「ちょっとヘマしちまった。……それよりもどうだ?里の皆の様子。」
『大丈夫。なんとかなりそう。』




ぐるぐると鎹の腕に包帯を巻く。
その距離はとても近い。




……が、なんの疑問も抱かない2人。




鎹「ありがとよ。…大丈夫か?」
『平気。ごめんね、八つ当たりなんかして。』
鎹「いいって。さ、続きしようぜ。」




自分が怪我をしながらもAを気にかける鎹。
そしてそれに応えるA。




側から見たら「恋人」である。




事実、2人の関係を隠の人達は「とても目の保養になる恋仲」だと思っているのだ。




そう思われているとは知らない2人。






昇る陽光を背に浴びて、救護に走りまわった。

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るい(プロフ) - 望さん» 鬼化ルートとは別に短編集を出すので、鬼化ルート=短編集ではないです。書き方分かりにくかったですね(汗)申し訳ないです。後で修正しておきます! (2020年4月11日 22時) (レス) id: 02d9104630 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - 宙さん» 迫ってるむいくんかっこよくないですか?!欲のままに書いてみたんですけど……、気に入っていただけて良かったです!これからもよろしくお願いします! (2020年4月11日 22時) (レス) id: 02d9104630 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - にゃうさん» ホントですか、そう思っていただけて何よりです!これからもよろしくお願いします!返信遅れて申し訳ないです…… (2020年4月11日 22時) (レス) id: 02d9104630 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - むーむさん» 分かりました!甘々な感じになってもよろしいでしょうか…? (2020年4月11日 22時) (レス) id: 02d9104630 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 鬼化ルートは短編集じゃない方がいいです。普通に投稿してください。更新楽しみにしています。 (2020年4月8日 22時) (レス) id: 05ffcd4bcd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:魅夜 | 作成日時:2020年3月28日 23時

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