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伍拾参話 ページ20

『(……さて。)』


Aは大きく伸びをした。
後ろ5両は柱である煉獄杏寿郎が、残り3両は竈門禰豆子と我妻善逸が警護し、猪頭と竈門炭治郎は先頭車両で鬼の頸を探す。



『(……私はどうしようかなぁ。どさくさに紛れて帰る?4人いれば多分カタはつくだろうし。)』



頭の後ろで手を組みつつ、列車の中を適当にまわる。



『(……けど、下弦の鬼って今まであんなに力量なかったよね?でも分けられた血の量が多いってわけでも無かったし。なら、なんで……?)』
乗客「あ!あんた危ない!!」



そこへA目掛けて伸びてくる鬼の身体。
が。



『……お気遣いどうも。』



Aは呆気なく斬り払った。
その早さは並みの人には見えない代物だ。



『(……だとしたら、下弦の鬼自体が抹殺された?そう考えれば何かしらの基準を満たしたあの下弦ノ壱の鬼だけが下弦の鬼の中で極端に強いというのも説明がつく。)』



何が起こったか分からない乗客は口を開けたまま立っている。
そんな事に目もくれず、Aは次の車両へと足を踏み入れた。














と、その時。














ーードガンッッッ!!!



乗客「きゃあぁぁ?!」
乗客「なんだ!?」
乗客「何が起こった?!」




凄まじい揺れと



魘夢「ギャアアアアア!!!」




下弦の壱・魘夢の断末魔が響き渡った。



『「滅の呼吸 参ノ型 衰滅」!』




Aは咄嗟に車両が横転して起こるであろう、衝撃を軽減する為に呼吸法を使った。


本来、「参ノ型 衰滅」は鬼の攻撃を弱体化させる技である。


しかし、多くの怪我人を生む、と本能で感じ取ったAのこの行動のお陰で、Aがいた前後車両の乗客に怪我人は出なかった。



『(……他の車両は炎柱様がどうにかしたようだな。一旦、外に出て様子を見るか…。)』



帯刀しているAに対し乗客は怯えるが、そんな事は心底どうでもいいA。
列車の壁を切り裂き外に出た。






『……ケガしてんの?』
炭治郎「はい……。」




出た先には地面に寝転ぶ竈門炭治郎の姿が。



『……集中して呼吸の精度を上げて。』
炭治郎「は、はい。」
『もっと。……そう、その調子で。』


そこへ、どこからともなく現れる柱が1人。


煉獄「全集中の常中が出来るようだな!感心感心!」
炭治郎「煉獄さん…。」
『………寝坊助柱か。』
煉獄「よもや!Aは手厳しいな!」
『いや、事実ですが。』

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エメラルドの飛沫(プロフ) - この夢主嫌いです。 (2021年4月21日 17時) (レス) id: fb58ba212d (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - すごいアオルなー(・・;)とても面白かったです( ≧∀≦)ノ (2020年3月3日 8時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - 零華さん» はい!またリクエストお待ちしていますね!楽しんで頂けて何よりです!(^_^) (2020年3月2日 18時) (レス) id: 62cba94915 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - 抹茶タピオカ2号さん» 本当ですか、よかったです( ̄∇ ̄) (2020年3月2日 18時) (レス) id: 62cba94915 (このIDを非表示/違反報告)
零華 - リクエストの方は、全然大丈夫でした。逆に、リクが通って、よかったです。これからも、更新、頑張ってください!応援しています!!。( `・∀・´)ノ ガンバレ--!。 (2020年3月2日 4時) (レス) id: f56491ae0c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:魅夜 | 作成日時:2020年2月24日 20時

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