純愛ノスタルジー【影片みか】

純愛1 ページ2

「ね、みかちゃん！」
「なんやAちゃん」
「あのね、手繋ぎたいなぁーって」
「嫌や」
「えッ！？！？」


付き合ってから初めての登校。
手を繋ぐのを拒否されました。
何で何で????
あ、手繋ぐとか甘酸っぱい過程はいらない感じ!?早速今夜私たちはベッドに…!?

「…やだもうみかちゃんったら♪」
「ほんまにAちゃんの脳内どうなってるん?…だってなぁ、」


みかちゃんが私にコソコソと耳打ちをしてきた。え、待って。みかちゃんの吐息。やば。耳から吸い込みたい。


「…話聞いてる?」
「あ、ごめん。最初からお願いします」
「…だからなぁ、人多いやろ!!おれとAちゃんが手繋いで登校とか、おれが気狂ったみたいに思われるやん!!」
「待って、みかちゃん、まって。」


私と手を繋ぐだけで気が狂ったと思われるんだ!?すごーい!!!!失礼ｯｯｯｯ!!!!


みかちゃんツンデレすぎて困るわ。(かわいいから許す)
でもね、朝も一緒に登校する約束なんてしてなかったのに私の家の前で待っててくれたんだよ…!!ちゅき…!!


「もぅ、そんなのドイヒーだょぉ!!ゎたしから手ぇ繋ぃじゃぅ!!!!」
「小文字厨やめてぇな…どさくさに紛れて握ってきたし…」


み、みかちゃんの、温もり………!!
ちょっと冷たいけど…この手にみかちゃんの血液が巡っているんだね…!!ご利益ありそう!!


「ていうかほら!!めっちゃみんなおれらのこと見とる!!おれ気狂ったと思われとる!!」
「もう〜みかちゃんの恥ずかしがり屋さん♪」


手を振って離そうとするみかちゃん。
確かに周りにめっちゃ見られてる。


「でも気にしないでいーじゃん!!私たち付き合ってるんだし!!」
「いやだから、んぁぁぁぁぁ…!!っ、は、恥ずかしいねんっ!!」


「…ピュアかよ……………好き…!!」

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