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Prologue ページ2

私は、姫として育てられてきた。

そして、今もその権利は続いている。

けれど、あの日、あの時を境に誰にも、姫として認めてもらえなくなった。



国民からも、執事からも、散々馬鹿にされてきて。

私が頼れるのはただ１つ。

幼い頃から肌身離さず持ち歩いている、この本だけ。

…内容が知りたい？

お話なんてないよ。ずっとずっと、真っ白なページが続いてる。

そのストーリーを。私が創ることのできなかったストーリーを、誰かと創りたい。

そんな淡い欲望を、本の中に閉じ込めて。

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作者名：かいぬ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kainu48/  
作成日時：2023年7月24日 21時

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