【SAO】ゲーム初心者なのに命がけのゲームやってます｡part３

♯９４ ページ10

静寂に包まれた中、ようやく俺の武器に光が灯った

毎回のごとくだが、ナユタが現れる合図だ


光が集まり、形を成していき、ナユタが現れる


他のプレイヤーに見られると面倒なので、空き地の隅の方で､ナユタを現れさせた


貴「ナユタ、今の見てたか？」

ナ「ううん｡見てない...というか、必死にキミの視覚に接続しようとしたのにできなかった

　 出ようとしても全然できなかったし...」

貴「お前の"見る"ってのは､全部俺の視覚に接続して見るって､ことだったのかよ！？」

ナ「今はそんなことどうでもいいでしょ？ほら､早く説明」


見た目に似合わない毒舌っぷりを見せるナユタにいささかの不満を感じたが、そこは無視をして俺は事のあらましを話した


ナ「ふーん...まあ､明らかにユイってやつがが原因だよ

　 ボクが出てこれなかったのも....ね」

貴「....なんかお前、怒ってる？」

ナ「....だったら？」

貴「何でか理由を聞きたいなって....」

ナ「ボクがSAO内の物とかを操れるのは知ってるよね？

　 ...プレイヤーの持ち物とか見れるはずだったのに、あの子だけは全部だめ
　 全てエラー表示になっちゃう」

貴「つまり....？」

ナ「あの子は"プレイヤー"ではない可能性がある
　 NPCかもしれないし、ボクみたいなやつかもしれない

　 まあ､どちらにしろカヤバ側だとは思うんだけどね」

貴「でもそれって､おかしくないか？茅場はこのゲームを作った本人だろ？
　 もしユイちゃんが､何かのバグの一種だとしたら、すぐにでもゲームから捨てられるんじゃないのか？」

ナ「だからボクはイライラしてんの！

　 カヤバがこんな事､ほおっておくはずがないし....だからといってユイって子に消えてほしい訳じゃないけど....ああ､もう！」

貴「わ､分かった、分かった！！中でゆっくり落ち着いてこい」

ナ「言われなくてもそうするよ！じゃ､」


そう言ってナユタは再び光の粒となり、剣の中に消えていく

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