絡まりアイ (ｔ) (ページ34)

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二日後の週明け、すっかり体調が回復した私は、玉森くんに報告のメールを入れた。

お礼と、心配かけたお詫びに食事にも誘う。

こちらからお誘いをするのは初めてで、メッセージを送るときに緊張して指が震えている自分を見て、中学生かよって少し笑ってしまった。

玉森くんからは、夕方連絡が帰ってきた。

1日中そわそわしていたから、彼からのメッセージを受信したときにはすごくホッとした。

ただ、しばらく仕事が忙しいらしく、ご飯に行けるのは来週になりそうとのことだった。

仮の予定を約束して少しため息をつきながら会社を出て駅までの道を歩いていると、突然横尾さんから着信があった。

驚きながらも電話に出る。

『もしもし、Aちゃん？あのさ、道の向かい側、知ってる車止まってない？笑』

『もしもし。…えっ！』

きょろきょろと辺りをうかがうと、私の少し後方に、あの日乗った横尾さんの車が止まっているのが見えた。

『あ！見えました！』

『やっぱそうだったー。たまたま見かけたからさ。あ、送ってくからこっち来なよ。』

『いやそんな申し訳ないですよ…！』

『いーからいーから、実は俺んちもAちゃんちからそんな遠くないし、このままじゃあねっていうのも寂しいからさ。それともこれから予定ある？』

『いえ！予定はないですけど。。。』

『じゃ、来て。信号気をつけてね。』

横尾さんはそういうと電話を切ってしまった。

このまま無視して駅に向かうことなんて出来ず、諦めて彼の車へ向かった。

車までたどり着き、ドアを開ける前に車体に映った自分の髪が乱れていたのを見てササッと直す。

ドキドキしながら助手席のドアを開けると、「お疲れ様」と横尾さんが迎えてくれた。